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『ジキルとハイド』なるコミュニケーションゲーム

社会福祉士事務所NPO二十四の瞳、事務局の桜井です。
すっかり秋ですね。

この時期になると、きまってボスのダジャレが聞けます。それが毎年の恒例です。

「読書の秋だなぁ。夕べも明け方まで読んじゃってさ。外が明るくなってきたからベランダへ出たら冷気を感じてね。思わず、ドックショーン!」

失礼致しました…。

今回は、入社当時の研修で体験した『ジキルとハイド』というコミュニケーションゲームのお話です。私のような新入りがスタッフやチームメンバーとなるべく早く打ち解けられるようにという目的で取り入れているとのことでした。

ジキルとハイド。私め、はずかしながら知らなかったのです。この著名な小説のことを! ホント、はずっ!でした、あの時は。

英国の小説なのですが、主人公の医師・ジキル博士が開発した新薬を服用すると別人格(ハイド氏)が宿って…というストーリーなのですが、ボスが子どもの頃は、この小説が児童向けの絵本にもなっていたそうです。だからこのゲームも『ジキルとハイド』と称されているわけですね。

ゲームのやり方はとても簡単です。参加者はそれぞれ、二重人格者とという設定で、「はい。あなたはジキル博士ですよ。いま何をしていますか?」・「はい。こんどはハイド氏です。いま何をしていますか?」という問いに対する答えを、頭の中でカラー動画でイメージして、みんなで結果を発表しあう…。それだけです。

このゲームでは、ジキル博士の時に取っている行動が『(本当はやりたくはないのだけれど)ふだんの自分が行っていること』、ハイド氏の時に取っている行動が『本当は(潜在的に)やりたいと思っていること』を表していると教えていただきました。

あの時、ジキル博士である私の頭にスッと浮かんだのは、図書館で興味のあるルネッサンス時代の絵画を紹介している本や、ヨーロッパを中心にした旅行記を眺めている姿でした。また、ハイド氏の時の私は、世界中の街を旅している様子でした。

講師の先生には、「図書館で妄想したり憧れたりしているだけではなく、本当に現地に飛び出していきたいという願望があるのでしょうね。夢や願い事を行動に移す。そのために、具体的なプランを作りはじめてみてはいかがですか?」とのコメントを戴きました。

その後で、オブザーバーとして参加していたボスからはこう言われました。

『夢なくして理想なし。理想なくして計画なし。計画なくして実行なし。実行くして成功なし。ゆえに、夢なき者に成功なし。by 吉田松陰…だな』

告白しますが、あの時の私は吉田松陰という名前すら知らなかった!
お恥ずかしい限りです。

講師の先生とボスの言葉を聞いた私は、近い未来、まずは年に二回は海外旅行できるように、そのためにいろんなことを身につけて、与えられた仕事をがんばって、事務所イコール相談者のみなさんのお役に立てるようになりたいと感じました。不思議なくらい、とても自然に…。なので、最後の感想発表のスピーチでは、そのままを伝えました。

そのあと数時間して、退社前にボスに挨拶しに行くと、「さくちゃくはマインドがいいんだよね。必ず実現できるから!一緒にがんばりましょう、マリーアントワネットさん」…と言われたのでした。

そうです。あの日から、私の大好きな『マリーアントワネット』というニックネームをつけてもらったのでした!

こんなことを書いていると、5年前の光景が鮮明によみがえってきます。
その後、2020年からコロナとなってしまいましたが、年に二回ほど海外旅行に行けるだけの軍資金は貯めることができました。旅行に行けていない分、ビビッときた美術館の企画展示や、新たに興味を持つようになったお芝居やミュージカルを観まくっています。

そう。ボスは読書の秋と言いますが、私は芸術の秋でしょうか。この秋も魅力的な企画展や舞台が目白押しです。過去の自分が吸収することを拒絶していたすばらしいものを、遅ればせながら、たっくさん吸収してエネルギーに昇華させていきたいと思っています。


さて、明日の晩には、ボスが戻ってきます。そうしたら、noteの記事を私が書くこともなくなるかもしれませんが、それでもいつかまた、お目にかかれることがあるかもしれません。その節には、またどうぞよろしくお願い致します。

この記事を含めて全4回。読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。


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