少し切ない上司との関係性の話

少し切ない話をすると、以前お世話になった上司は初めて持った部下が私だった(確か)。その方は、本当に私に時間を割いてくれたし、いつも優先度が高くて話も聞いてくれた。

すごくありがたかった。

でも、私のキャパシティがいっぱいいっぱいな時にタスクを振るとか、私の弱点にフォーカスしてそれを克服させたいという、まっすぐな気持ちというか、そういう傾向があった。

上司は、私をなんとか成長させようと必死だった。

それが嬉しくもあり

辛かった

なぜ辛かったかというと、2つ理由があって、

それにより、タスクが増えて休みも朝も夜も仕事をしないといけないことが多くなったこと

私が自分の弱みに向き合う時間が多かったこと

この2つ。

特に2つ目については、上司のコアな価値観にも関わる気がした。

上司は、自身の弱みを克服することに価値を置いていて、そのコアな部分がマネジメントにも反映している気がした

基本的に

上司の得意 X 私の苦手

という組み合わせのタスクをフォローしてもらうことが多かった気がする。

辛かったのだけれど

それである意味バランスが取れていたのだ。もう1年以上バランスが取れていた。

そのバランスが崩れる日が来た。

上司の苦手 X 私の得意

な分野の仕事が、自分の部署に回ってきた。私は自分の好きなその仕事がしたくてしたくてたまらなかった。

上司に頼み込んだ。少しだけ資料を作らせてもらった。

もう少し深く踏み入れたい、頼み込んだ。

上司はイエスとは言わず。

このタスクは、上司にとっては初めての仕事であり、さらにステイクホルダーも新しいので視座を広げるにはすごくいい経験であり。

そして、失礼を承知で言うと上司の苦手な分野だった。

さっき言った上司は、ご自身が苦手とする事を克服することに価値を見出す印象があったから、きっと彼はこの仕事をやり遂げかったんだと思う。

そして彼は失敗を含めてそれを糧にして、また上を目指していくのだと思う。

私は、決して優秀な成績をもっていた訳ではない、むしろ下の方だった。

でも、この得意分野の仕事を私の強みを生かせる仕事を、さらに、自分の成長機会がある予感がしたワクワクしたこの仕事を私もやりたかった。

そのタスクの進捗はその後私には共有なく、ステイクホルダーへのプレゼンの際には私が作った資料はカットされていた。

退職する今となっては、応援したいなと思った。

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