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牛乳を1滴も使わず乳製品を作る「Perfect Day」がシリーズC+で3億ドルを調達。代替肉の次は代替乳?

シリコンバレー発のフードテック企業「Perfect Day」がシリーズCの延長ラウンドで3億ドルを調達したと発表しました。

今回は昨年12月に実施したシリーズC1.4億ドル調達の延長で、カナダ年金投資ファンド(CPP Investment)がリードしました。既存投資家のTemasekとHorizons Venturesも延長ラウンドに参加し、累計調達額は3.6億ドルに達しています。

Perfect Dayは2014年にRyan PandyaとPerumal Gandhiが創業したスタートアップです。

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Perfect Day

ヴィーガンである両者は動物に由来しないフローラ菌ベースの乳タンパク質を開発しています。彼らはバイオ3Dプリンターを活用することで牛乳の再現に成功。具体的には、バイオ3Dプリンターで牛のDNA配列を"プリント"し、「バターカップ」という酵母株に組み入れて新たな酵母を作成。この酵母で砂糖を発酵させることで乳タンパク質(カゼインとホエイ)を作ることに成功しました。

今回のリリースによると、ここ数ヶ月でPerfect Dayは生産能力を2倍に拡大。大幅なコスト削減にも成功しているといいます。コロナ禍で従来型の酪農業は供給能力が追いつかない状況に直面し、Perfect Dayが製造する代替乳製品の需要が高まっています。

最近では食肉工場が閉鎖されてしまったことも影響し、Beyond MeatやImpossible foodsなど代替肉が急速に市民権を得ています。

コロナ禍が人々の食生活までも変えてしまっている状況は非常に興味深いなと思いました。

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