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中国ニューリテール・ユニコーン「KK集団」が10億元を調達。創業6年弱で数百店舗を展開する急成長企業

中国でニューリテールを展開するユニコーン企業「KK集団(KK Group)」が10億元(約150億円)の資金調達を実施したと36Krが報じました。

今回のラウンドはCMC Capitalや「黑蚁资本(BA Capital)」、渶策資本(INCE Capital)」がリードしたとのことです。

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昨年10月にはシリーズDで1億ドルを調達し、評価額が10億ドルに達してユニコーン企業に。累計調達額は20億元(300億円)を超えています。

KK Groupは2014年に吴悦宁氏が設立しました。

KK馆-进口品集合店

KK Group

輸入消費財のオフライン店舗「KK館」をオープンし、お菓子や化粧品などを販売開始。当初からアプリと組み合わせたOMOサービスを展開しています。

昨年にライフスタイル関連「KKv」と化粧品関連「THE COLORIST」の2ブランドを立ち上げ、KK館はフランチャイズ展開を開始しました。店舗数は100都市数百店舗まで拡大しており、累計ユーザーは1億人に達しているそうです。


ニューリテールといえば、Alibabaの「Freshippo(盒馬鮮生)」も急成長を続けています。

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(Alibaba Group March Quarter 2020 and Full Fiscal Year 2020 Results Presentation)

現在は200以上のオフライン店舗を展開しており、生鮮食品の宅配拠点としても機能。ロックダウン下でオンライン購入比率が60%に高まりました。中国小売事業はECサービスの広告(Customer Management)と手数料(Commission)が停滞した中で、ニューリテールを含むその他売上が前年比+88%増と牽引しました。2020年3月時点でMAUは8億4,600万人を超えているとのこと。

最近Beyond Meatを販売すると発表したことでも話題となりました。

JD.comも7Freshを拡大しており、ニューリテールは資本力のあるプラットフォーマーがシェアを握っている印象。KK Groupのようなスタートアップの台頭にも期待がかかります。

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