スポーツ・芸術を通して知る中国――「日中交流の現場~心と心、技と技~」【主催イベント】
日本と中国で代表コーチを務めて
シンクロナイズドスイミングが正式競技となった1984年のロサンゼルスオリンピック。そこで井村雅代さんが指導した日本代表の選手はデュエットで銅メダルを獲得しました。それ以降、ソウル、バルセロナ、アトランタ、シドニー、アテネ、リオと井村さんが指導してきた日本のシンクロチームは、7大会連続でオリンピックのメダルを獲得。井村さんは「メダル請負人」と称されるようになりました。
2004年のアテネオリンピックを終えて、日本代表のコーチを一度退任した井村さんもとに、ある知らせが入りました。それは2008年に北京オリンピックを控えた中国の水泳連盟からのヘッドコーチ(代表監督)のオファーでした。
当時、オリンピック開催国の威信をかけて、シンクロをはじめ各競技のレベルアップを図っていた中国。このオファーを前向きに検討していた井村さんでしたが、日本国民の中には理解を示さない人も少なからずいました。井村さんは周囲の反対や、世論のバッシングを一身に受けながらも、中国チームのヘッドコーチの要請を受諾。そして、4年後の北京オリンピックでは、中国シンクロ界に初のオリンピックメダルをもたらしました。さらに2012年のロンドンオリンピックでも、中国チームを率いて銀メダルを獲得しました。
今回の井村さんの講演テーマは「中国のコーチとして過ごした日々」。日本代表・中国代表の指導者を務められた経験をもとに、異文化交流のエピソードから教育論まで、縦横無尽に語っていただきます。
二胡と中国琵琶で聴く古典と現代の〝響演〟
イベントの後半では、二胡奏者の桐子さんと中国琵琶奏者のさくらさんのアンサンブルコンサートをお届けします。
桐子さんとさくらさんは、ともに幼少期から演奏をはじめ、国内外のさまざまなコンクールで受賞を重ねてこられた実力派の演奏家。おふたりが出会ったのも中国中央テレビ(CCTV)主催の国際コンクールの舞台でした。
心安らぐ音色が特徴的な二胡。その魅力を桐子さんは次のように語ります。
2000年以上の歴史を誇る中国琵琶。楽器本体は長さ1メートルほどあり、4本の弦が張られています。音の粒がとてもきれいに聞こえるのが印象的です。
中国伝統楽器を通して、日中交流にも長く携わってきた桐子さんと、さくらさん。最後に今回のコンサートへの意気込みについてお話していただきました。
本イベントは、以下のフォームよりお申込みを受け付けております。
(参加費無料・要申込み)
▶「日中交流の現場」参加お申込みフォーム
日時:11月23日(木・祝日)(19:50 ~ 21:30 開場 19:20 )
会場:としま区民センターホール(東京都豊島区東池袋1丁目20−10)
参加費:無料(先着200名。定員に達し次第、受付を終了します)
主催:一般財団法人 日本アジア共同体文化協力機構
協力:公益財団法人 日中友好会館
後援:外務省、一般社団法人 日中協会、認定NPO法人東京都日中友好協会、日本国際貿易促進協会
お問い合わせ: J-ACCCO@japanasia.or.jp
【登壇者プロフィール】
井村雅代:10年間のシンクロナイズドスイミングの選手経験を経て、1974年よりコーチを始める。日本代表コーチとして、オリンピックで数多くのメダリストを輩出する。2008年の北京五輪では、中国代表コーチを務め、中国シンクロ界を初のメダル獲得へ導いた。一般社団法人 井村アーティスティックスイミング代表理事。
【演奏者プロフィール】
桐子(二胡):中央音楽学院民楽系二胡専攻研修課程修了。二胡の専門家・奏者として、テレビ朝日「関ジャム完全燃SHOW」NHK「ムジカ・ピッコリーノ」最近では「中国語!ナビ」で特集され演奏を披露。
さくら(中国琵琶):父・葉衛陽に師事、幼少時より演奏活動を開始。国内外のコンテストで受賞。活動経験は知恩院ライトアップコンサート、宇治市紫式部文学賞記念コンサート、正倉院展フォーラムなど多数。