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#06 複合動詞「流れゆく」


#日経COMEMO #NIKKEI #俳句 #夏井いつき #複合動詞
2019年9月12日夕刊 プロムナード 1327字

(内容)
俳句の先生がマイ・ベスト3の第3位として選んだのが、「複合動詞」。
その意味とは?

(ことば)
某~
~の折 ~する折
当~
ベスト三(ベストスリー)
個性
案外
ほんとに(本当に)
ジャンル
抗う
念を押す
暫(しば)し
複合動詞
デキる奴(やつ)ら
(とても有能な言葉という意味。擬人化することで大好きな、愛すべき、という複合動詞への作者の愛情が現れている)
流れゆく大根の葉の早さかな
高浜虚子
句意
明快
実に~
上五(俳句の最初の5文字)
視界
我が眼前
川下
多摩川べり
散策
読み(俳句を読んだ人の理解や想像する情景)
素の状態(ゼロの状態)
立ち上がる
隆々とした
風呂吹き
煮付け
菜飯
浅漬(あさづけ)
手が切れるような水
凹凸(おうとつ/でこぼこ)
みるみる
前述
偶々(たまたま)
~に過(す)ぎない
困惑
置き去りにする
固有名詞

(すぎ)
日本語の複合動詞って難しいですよね。例えば電車の「見合わせ」。
「見る」+「合わせる」で「電車が動かない」。なんでやねん!!
 このコラムを書いた俳人、夏井いつき先生は、もともと国語の先生だったそうです。TV番組の『プレバト』でも歯切れよく、わかりやすく俳句を添削されていますね。たった17音で表す俳句だけに、助詞や動詞の選び方がとても重要となります。目の前にすぅ~と情景が浮かんだり、風を感じたり、様々な香りさえ感じることができる俳句。なんと、奥深いことか。
(あ、これはわかりやすい複合動詞ですね)。

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