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暮らしすとの休日、のとある日で気付いたこと。

▼執筆 / JAA主任講師・ビューティーライフ研究所 高橋 佳璃奈先生

コロナが少しずつ休息の気配を見せてきた3月頃に、私も今まで抑えてきた活動を広げたいなと思い、加齢による自身の脳トレと介護の仕事でプラスになるsomethingの一環として、担当しているデイサービスでのレクの一つであるダンシング・レクの一助になるように、シニアの昭和歌謡レッスンなるものの体験に行ってきました。50代~団塊世代にはドンピシャとなる選曲で、歌とハモリと振付のついた定食メニューでありました。

私は子供のころから音楽に興味があり、テレビやラジオから流れる歌をすぐ覚え、恥ずかしいことに3歳ころから電車に乗ると人一倍大きい声で歌うという癖があったようなのです。 → 本人は覚えていないのですが母親が恥ずかしがってよく怒られていました。

テレビを見だすとその当時の、ザ・ピーナッツを皮切りにハモルグループの歌を好み、声の低い私はアルトを担当し、ハモルことの楽しさを感じ取り → 多分一人っ子だったため、誰かと共感・共振することが嬉しかったのだと思います → 9歳の時に親が渋谷の児童合唱団に入れてくれて、一人で電車で通っていました。

中学ではコーラス部と演劇部の部長を務め、今でも当時の発表会の歌や劇のセリフは覚えています。多分、スポーツも含め、団体で何かを行うことの連帯感を感じたかったのかもしれません。その体験をしたせいか、団体で行うことの自分ルールや、その中でも迎合できないことの自分指針があったように思います。

高校時代は、やはり歌の好きな親友とラジオの番組オーディションの「チャレンジ・ポップス」という番組に出て、ゴールドメダルをもらったことがあります。その時の曲は、サイモンとガーファンクルの原曲をボサノバ風にアレンジした、セルジオ・メンデスとブラジル66の「スカボローフェア」でした。その歌詞の中に、「Persley, Sage, Rosemary & Thyme」とあり、なぜかハーブの名前の羅列とは当時は思ってもいませんでした。

もう一つは、自分が感じる究極の脳トレとして、まだまだ鍛えたい能力としての「英会話」がありました。2016年から2019年まで浅草の最古のお好み焼き屋さんで、週3回夜アルバイトをしていたのですが、それは英語をしゃべりたい一心で、外国人が多く来る場所を探し選びました。下町生まれの私はもんじゃと駄菓子で育ちまくり、お好み焼きも含めてソウルフードなので、世界にちゃんと伝えたいという思いがありました。

当時は来客の90%が外国人で、しかも世界中からやってくる人たち。私は一番興味があったのが、「なぜお好み焼きを食べたいの?」「どうやって知ったの?」「初めて食べた感想は?」という回答でした。すると、50%以上が20代以上の人たちだったので、やっぱりインターネットとアニメの力が大きいことを知りました。おそるべし、こんなに世界の津々浦々にまで浸透しているなんて・・。同時に、場所が河童橋に近いこともあり、世界からの料理人が来ていることにも驚かされました。

メニューの一つに、あんこ巻というのがあるのですが、その作り方とあんこの素材を英語で説明しながら、一緒に行っていくとやはりプロはとても上手だった! その時に私はお好み焼きの説明を、「Okonomi means to choose material & taste as you like」とし、「好む」具材と味つけを好きなように楽しんでください、としました。すると、形を四角にしたり、具材と汁を別々とにクレープのようにする人もいて、その発想にこちらもとても勉強になったのを覚えています。何より、お好み焼きを通じて、世界中の人とコミュニケートできたことがとても楽しかったです。

外国語を話すということは、脳の右脳と左脳の両方を使うので、究極の脳トレになり、同時に自分の意見をまとめる=自分の本態がわかるという、とても有意義な作業になります。それは、年齢を重ねるとさらに深まる感覚であり、外国語をしゃべる自分に優位性を感じていたり、わざと難しい単語を使ったり、言葉がまとまっていないのに適当にしゃべったり、という「本質」が客観的に見えるようになっていました。

私は英検2級を18歳の時にとってはいますが、会話はほとんどできる環境になかった10代、20代を過ごし、30代でアロマとアーユルヴェーダに出会い、どうしても本当の事が知りたいと30代半ばでインドに修行に行ったとき、繋ぎになったのはアメリカに住む友人が送ってくれた英語で書かれたVasant Rad氏の「Yoga of Herbs」という本でした。わからないことが山ほどあり、知りたい、尋ねたいという思いが、その後の英会話の発達に繋がりました。アーユルヴェーダのことだけでなく、医療、文化、歴史、宗教観、人種、宇宙の仕組みも含めて人生で一番勉強した時代でもあります。それが今の私の土台になっています。

このようなコミュニティを通して、今終活中であることを含め「暮らしすと」の見解に立ってみて、シニアの年代になった時もっと自分の能力を高めたいという人も多く(多分元優等生)、「人の話を聞く、思いを汲み取る」という配慮が欠けていて、自分の意見を言いたがる=認めてもらいたい、人が多いなと観じたことも事実。たぶん、人生の最後の目的なんでしょうね。
私はJAAで講師をさせていただいたおかげで、通信レッスンも含め、またBTL時代にたくさんの生徒さんたちが来てくれており、何を伝えるべきかずっと考えていました。

2019年に会社を閉鎖し、埼玉県へ引っ越してきたのですが、それは自分が人生の最終章に差し掛かっていると自覚し、意識がしっかりしているうちに自分なりの経験からでた人生観をまとめたいなと思ったからなのです。

アーユルヴェーダを説明する時、「生命科学」と同時に「生き方の知恵」というものがあるのですが、今まさにそれを体感している時。若いときは日々が現実的な衣食住の「Life」であるけれど、年齢を重ねたらそこに「もっと快適な」「もっと合理的な」「もっと創造的な」「もっと愉しい」という余裕というかふり幅が出てくる。それが「生活人」ではない「暮らしすと」なんだと、改めて自己紹介で今回英語で説明すると見えてきた景色でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*´▽`*)☆

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