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ITC2022 ~「とりあえず参加してみる」でいいと思います。~

JA Japan

FedEx Express/ Junior Achievement International Trade Challenge 2022国際大会出場者による『ITC2022挑戦の記録』シリーズの4回目は、高校2年生のAさんによる投稿です。大会中に意識が大きく変化したというAさんは、どのような成長を遂げたのでしょうか。

International Trade Challengeについては下記サイトをご参照ください。
https://ja-japan.org/contests/ITC.html

私が最初にこの大会に出場することを決めた理由は、正直に言えばとても浅はかなものでした。学校で一番仲の良い友人に誘われ、多少なりともビジネスに興味があったこともあり「物は試しだ」程度の気持ちで参加を決意しました。

ですが、私の軽い決心とは裏腹に、一番最初の段階である書類選考にさえ想像以上の時間を割くことになりました。

実際に商品を作るとなると、当たり前ではありますが、まずターゲットとなる地域のことをしっかりと調べなければいけません。これが意外と時間のかかる作業でした。私たちの住んでいる日本とは天候も経済状況も文化も違うので顧客のニーズもわからなければ価格設定の仕方もわかりませんでした。

しかし、時間をかけて着実にターゲット国に住む人々の生活がみえてきた頃には「こんな商品があったらもっと住みやすくなるだろうに。」と少しずつアイデアが浮かんできました。

そして、国内大会が終わる頃には、自分たちの考えた商品が市場で実際に出回れば少しでも暮らしやすくなる人が増えるのではないか、机上の空論で終わらせたくない、という思いも生まれてきました。

国内大会を終えた時点で、明らかに出場を決めた当初とはこの大会に対する心持ちは大きく変化していました。

そうして迎えた国際大会では沢山のことを学びました。
全く関係値のないパートナーと二人で商品を考え、それをプレゼンという形で可視化することは想像以上に大変でした。

国際大会まで進んできている生徒は皆、とても強い意思を持ってこの大会に取り組んできた者ばかりです。それもあってか、意見が食い違った時にお互いなかなか引けないこともありました。

それぞれが一番市場に出回った時に需要があるだろうと思うものが全く違った時、お互い相手を説得しようとしてしまうことが私たち以外のグループでもあったのではないでしょうか。

もちろん自分の意見を論理的に相手に説明しようというのは良い心構えだと思います。ですが、全くの他人と共に一つのゴールを成し遂げる時には妥協をする姿勢を持つことも大切です。自分のイメージする市場戦略を一から十まで実現しようとするのは利己的な考え方です。

私がこの大会を通して感じたのは、自分のアイデアに優先順位をつけ、どれは妥協でき、また、どれは絶対に譲れないものなのかということを明確にすることが大切だということです。そして優先順位の下の方にあるものは相手の様子を見て臨機応変に相手に合わせることがグループワークを円滑に進める上で大切だと思います。

当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、その企画への情熱があればあるほど、これほど簡単に思えることがとても難しくなります。

このように、決して楽な大会ではありませんでしたがとても意味のある経験になったと感じています

私たちのチームは惜しくも国際大会で敗退してしまいましたが、大会が終わった後に昔この大会に参加したことのある、事業主の方のスピーチがとても印象に残りました。彼自身、現在は個人事業主として生計を立てているようですが、この大会に参加した時は国際大会で敗退したとおっしゃっていました。

ですが、彼ははっきりと”勝敗はさほど記憶にない。ただこの大会は自分にとって事業を始める大切な第一歩となった。”と仰いました。

私自身、敗退が確定した時はいくらかショックを受けましたが全力でこの大会に取り組んだという事実は、これから10年後、20年後、敗退の事実よりもずっと自分にとって大切になるだろうと思います。 
 
記載:高校2年 A.N.

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