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2022年ベストアルバム10

駆けこむぜ、2022年!!

10位 KICK THE CAN CREW『THE CAN』


上半期選出。11曲40分というまとまりの良さ、ブーンバップによるオーセンティックな押韻の気持ちよさだよなぁ。今年は革新性みたいなものより馴染むもので選手した感じが強い。

9位 私立恵比寿中学『私立恵比寿中学』

上半期選出。「J-ROCK」的意匠、おふざけ路線の塩梅が30歳の俺に、これまでのディスコグラフィーも含めて一番しっくり来た。「ハッピーエンドとそれから」などこれからの代表曲たりえる曲も収録しており、各楽曲の強度も担保されている。個人的には推しメンである柏木ひなたさんラストオリジナルアルバムというメモリアルさも。

8位 水曜日のカンパネラ『ネオン』

コムアイ時代の水カンには、アルバム単位ではピンときてなかったのだけど、詩羽に代った今作はバシッとハマった。ドロップを作る楽曲構成に「フーム」となる時があるが、歌詞のモチーフの面白さとか、前述以外の部分での楽曲のトリッキーさとかでグイグイ引っ張られる。「エジソン」の一発屋なんてことにはならないで欲しい…なーんて、変な心配めいたことせず、このネオンに照らされながら踊るか!

7位 RYUTist『(エン)』

前作を遥か超える衝撃をもたらしてきたRYUTist。君島大空を筆頭に、前作の作曲陣を交えながらより振り切った楽曲を並べた一枚に仕上がっている。彼女たちの声で「RYUTist」の作品であると分かるが、作曲者の記名性が前作よりも強く、この「RYUTistの拡張」に中々ついていけず。。それでも、今年の10枚として挙げたい一枚。

6位 Calvin Harris『Funk Wav Bounces,Vol.2』

前作は「slide」だけイイねえ〜となってたライトリスナーだけど、今作は深々と馴染んだなあ。Vol.1聞いてから「シティポップ」を漁って聞いたり、USのラップを聞いたりとしてきたので、前作の時より耳のピントが合いやすかったのかもしれない。そして、こういうラグジュアリーな雰囲気を求めていたのとも合致したのも大きかった。

5位 lyrical school『L.S.』

上半期選出。この体制ラスト作でこれ持ってくるんだからズルいよなあ。中盤のメロウな楽曲も情感豊かで泣かせに来て、終盤のシューゲイザー的なアレンジの楽曲で新機軸を見せるという。この先を見たかった、なんて憂いてばかりでもしゃあないね。「最後のシーン どんでん返しより 愛とかピース 愛とかピース」なわけで。サンキュー、LS5!

4位 山下達郎『SOFTLY』 

上半期選出。ほとんど既出のシングル楽曲を並べただけ…ではない!!シングルのマスタリングも今なものになってるし、アルバム曲も一人アカペラ曲や、今時珍しくもある「あなた」への思いを滾らせたエイトビートの楽曲や、セカンドラインに若き夢追い人へのメッセージを乗せた曲と聴きどころ多し。楽曲の好みだけ言うとTOP3に入れてもおかしくなかったけれど、やっぱストリーミング配信されてる方が聞きやすいし、思い入れも強くなりやすい。

3位 THE 1975『Being Funny In a Foreign Language』

これまでの長尺のこんがらがりようを抜けて、コンパクトにグッドソングをまとめた今作、俺みたいなライトリスナーかつ、シングルコレクションのようなアルバムが好きな俺からすると大好物でした。歌詞の内容については、これから嚙み締めます。そしてアー写やジャケ写がモノクロなのはわかるんだよな、俺も30代になったし。その共感も含めてこの位置に。

2位 宇多田ヒカル『BADモード』

上半期選出。本作も3位のTHE1975と同じような理由でこの位置に。いやー、各曲の強度、ダイヤモンド並みでは。そして、シングルカットされてない曲「気分じゃないの(Not In The Mood)」「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」のフローティング・ポインツによるアレンジも、今年の俺の気分に合ってました。

1位 佐野元春 & THE COYOTE BAND『今、何処』

「君の魂を無駄にするな」。エイジレスかつジェンダーレスなメッセージが、ポップかつガッツあるメロディとリズムに乗っかって飛び込んでくる。それはキャリアと無限の好奇心と叡智に裏打ちされてるんだろう。今年必要な言葉と音であったし、これからも携えていく音楽。(The Sign Podcastでの語りも何度も聞き返した。)

2022年に聞いたアルバムは手帳にこんな感じでまとめました。


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