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with list
ここ3年、年末年始にwish listを100個書くのが慣例になっている。
あたしのwith listは、年内の実現可能性を無視して抽象的な「こうありたい」も書き連ねるので、なんだかやりたいことリストというより自分についてのブレストの意味合いが強い。
温かいコンロ前に椅子を持ち込んで陣取って、黒豆をコトコト煮ながら年末に書いたwith listを眺めてみる。
例年と変わらない部分ももちろん沢山あるんだけれど、これまで自分の中からは到底出てこなかった言葉が並ぶ。
「自由の感度の高いしなやかな人になる」
「フェアネスへの眼差しを大切にする」
「気後れせずに先に話しかける」
なんかがそれだ。
2021年は自分にとって大きな変化の年で、これまで出会わなかった人に会い、今まで行けなかった場所に沢山行った1年だった。
黒豆の甘い蒸気にくるまれながら、去年出会わせてもらった人たちへ感謝の気持ちでいっぱいになる。
そんな話を、去年出会った人代表のrにしたら、頼んでもないのにあたしのwith listを100個作ると言い出して、あたしはいつも100個捻りだすのに四苦八苦しているというのに、ものの数十分で本当に100個リストアップしやがった。しかも、新生活に必要なスキルを次々と羅列され、とても的を得ている。
他人の方がよっぽど自分の事を分かっているというはまさしくこれである。
いつも四苦八苦しているのは、欲がないからではなくて自分に必要な事に気付いてないからなんじゃ…なんて思いながらせっせと書き写していると、黒豆がじゅーじゅー音をたてて焦げた。
2022年。新たな場所と人に触発されて変わっていく自分を恐れずに、甘い時間も 焦げた時間も 味にしていけたらいいなと思う。
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