OH!へんろ。親子の88か所巡り(32番札所):八葉山 禅師峰寺(高知県)
わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。
今日の煩悩:
「縁」というのは面白いものです。高校生の時に東京・神田神保町で安い本を買いました。講談社新書の薄い本です。私は東京・飯田橋にあった高校に通っていたので、さぼる時には神保町のさぼうるで本を読んだりしていたわけです。
イギリス生まれのオーストラリア人が日本語で書いた本で、世の中の見方の枠組みが素晴らしく面白かったのです。というか、私が何となく感じていたことを、すごくクリアに仕分けしていました。ヨーロッパの白人が、その認識の枠組みをいくつもある中の単なる一つに見事に相対化して見せていました。
その本。いつだったか、部屋の掃除かなんかの時に捨ててしまったんですよね。
次に、神戸の春日野道にあった古本屋で、何冊か安い本を買いました。私が使っているコインランドリーのすぐ近くにあった本屋です。
読んでいるうちに、あれ、知っているなこの本と思い、再び読みふけりました。誰かが引いた線や丸が付いていましたが、私が面白いと思ったのはそこではなく、枠組みの視点。その枠組みを一部援用して、修士論文を書くことにしました。
引っ越しやら何やらで、その本も無くしてしまいました。もう紙が茶色くなっていたし、セロテープで止めてあったし、まあいいやと思っていました。すでに絶版になっているようですし、Amazonでも買えないようです。1970年代に書かれたもののようですから。
と思っていたら、いま、私の手元にあるんですよね。そして、当時はこれをどう扱ってよいかわからなかったのですが、今なら数式をつくり、シミュレーションができるのではと思い始めました。確かにその著者も、その後大学で教え続けていたようなのですが、その本の内容の議論をそれ以上発展させた形跡がありません。何か、理論的にあるいはその他の理由で不備または問題があったのだろうか。
私にやれってことですかね。5年くらいを目途にゆっくりやってみましょう。幸運の女神は前髪しかないと言いますが、なんか、追っかけて来るのもあるのでしょうか。
幸運じゃない可能性もあるわけか。
御詠歌:
静かなるわがみなもとの禅師峰寺 浮かぶ心は法の早船
本尊:
十一面観世音菩薩
創建:
大同2年(807)
真言:
おん まか きゃろにきゃ そわか
歴史:
縁起によれば、行基菩薩が聖武天皇(在位724〜49)から勅命をうけて、船舶の安全を願って、堂宇を建てたのが起源とされているそうです。大同1年、弘法大師は、この地の奇岩霊石を天竺・補陀落山に似ていると感じ、十一面観世音菩薩像を彫造して本尊とされ、禅師峰寺と名付けました。
所在地:
高知県南国市十市3084
駐車場:
普通車 無料
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