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OH!へんろ。親子の88か所巡り(9番札所):正覚山法輪寺(徳島県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩

お遍路には色々なスタイルがあるようです。一人で弘法大使と同行二人、家族と、長年のお友達と、旅の途中で見つけた仲間と、団体のツアーなど、スタイルは様々です。

耳をそばだてて聞くと、夫婦とは異なる、親子とは異なる、恋人ともちょっと異なるような、年配の紳士とお若い人のカップルと思しき方々を見かけます。いろいろな事情もあるでしょう。そういうものです。

お遍路では気軽に話しかけたりできるという良さがあると前に申し上げましたが、このように特段の事情がおありだなという処からは、なんとも表現が難しいのですが、周りを寄せ付けない雰囲気を醸し出しています。

それも人生です。

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さて、お参りをして、自分よりも大きなものの存在を感じ、その中で人々が延々と繋いできたものを感じ、次世代の行方を想います。

自分の「小さな理屈」に閉じていた気持ちが、バン!(Bang!)と大きな広がりの中に置かれるのです。BigなBangです。

お風呂に入るの面倒くさいなと思う夜も、実際に入ってみたら湯上りに「あー、面倒くさかった」とはなかなか思わないものです。自分の頭で思ったことは、身体が感じたこととは違うこともあります。お風呂から上がったら、「あー、気持ちよかった」と思うほうが多いでしょう。

どうでもいいことを考えながらも、額ににじむ汗が心地よいのであります。

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御詠歌:

大乗のひほうもとがもひるがえし  転法輪の縁とこそきけ

本尊:

涅槃釈迦如来

創建:

弘仁6年(815)

真言:

のうまく さんまんだ ぼだなん ばく

歴史:

縁起によると、弘仁6年に弘法大師が巡教中に白蛇を見つけました。白蛇は仏の使いとされることから、大師は釈迦の涅槃像を彫造し、本尊として寺を開基したそうです。

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所在地:

徳島県阿波市土成町土成字田中198-2

駐車場:

あり。無料。

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