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本能寺の変

いまだに『本能寺の変』の明快な解釈がない。
全てが憶測に基づいた記述になっている。
細かい点は歴史学者に任せて、大きな流れに目を向けてみたい。
特に気になって仕方がない項目を挙げてみた。


* キリスト教との関係が述べられていない
* 焼け跡に燃え滓がない
* 信長の死体がない

この時期、一番信長に対して影響力を持っていたのは、日本を植民地化するためにキリスト教と鉄砲を持ってきた、宣教師たちだ。

彼らの常套手段として、獲物国内に内乱を起こさせる。
双方に武器弾薬を提供し、争いを煽り立て疲弊させる。
さらにキリスト教を布教して「領主より偉い神がいる」と吹き込み領民の忠誠心を阻害する。

徹底的に戦力がなくなったところで、武力鎮圧して、植民地にするという計画だ。

ところが、日本人の戦いは相手を殲滅しない特徴がある。相手を殲滅すると農業ができなくなるので、農業人員を確保するために大将戦に切り替える。
大将が死ぬと敗北を認め相手の傘下に下る。

このような結果に、キリスト教宣教師たちは気を揉んだに違いない。

鉄砲は銃だけでは機能しない。弾薬が必要だ。特に日本では産出量が少ない硝石は宣教師たちに頼るしかない。

彼らはチリ産の硝石をマレーシア経由で日本に持ち込んだ。
その硝石を、信長と光秀は堺商人から茶会を通して入手していた。

宣教師たちは二人の仲を分裂させて、銃撃戦をさせるつもりだった。
しかし信長と光秀は比叡山の一向宗鎮圧のために協力し、坂本城に光秀が出向いた。

内乱を起こさずに日本平定に向かうこの勢力を忌み嫌ったキリスト教勢力は、本能寺にいる信長を爆殺した。

本能寺に木屑は残っているが燃え滓がない。
3時間ほど燃えて灰になるまで燃え尽きたとの解説があるが、当日は天気が悪く雨模様だったという。

死体がないのも爆発が原因なら、納得できる。

ちなみに、当時爆弾を持っていたのはキリスト教宣教師だけだった。
高品質の硝石は即発性が高く銃や大砲には使えない。弾が発射する前に筒が割れてしまうから。

低品質の硝石は適量の炭と硫黄で鉄砲用の黒色火薬ができる。
信長はこの黒色火薬を入手したので世界を制覇したつもりでいたのだろう。

戦乱を起こして日本を植民地にしたいキリスト教宣教師たちは、信長光秀を謀殺し、秀吉と家康に傾注するようになる。

ところが、秀吉、家康も大混乱を起こさずに武力を損耗せずに日本を平定したものだから彼らは日本を植民地にできず途方に暮れたに違いない。

こんなストーリーも面白いと思う。

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