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共感を届けたい ~プリズンサークル上映会にむけて~

こんにちは。日本エンパシー協会認定講師はぴです。

昨年9月の協会発足以来、本当に多くの方々に支えられて活動を続けられることに、日々感謝しています!!

エンパシー協会初の対面イベント

「プリズンサークル上映会」

を6月26日に控え、一人でも多くの方に足を運んでもらいたい!!という思いから、今回執筆することになりました。
どうぞ最後までお付き合いください。


 まずは映画「プリズンサークル」について簡単にご紹介したいと思います。公式HP、坂上香監督のYouTubeから引用させていただきました。
 


舞台は島根県 「島根あさひ社会復帰促進センター」という 官民共同型の刑務所。
刑務所という名前をつけておらず、受刑者は訓練生と呼ばれていて、社会復帰を目指しています。

映画は20代という若さの訓練生たちが、更生プログラムの中でどう変わっていくかを描いています。
この施設では「TC(Therapehtic and Community セラピューティックコミュニティ)」プログラムが導入されていて、日本ではこのセンターのみが導入(2020年)。

セラピューティックとは「治療的な」という意味を持ち、セラピューテックコミュニティは「回復共同体」という意味。
 

どんな風に社会の中で生きてきたか
どうしてこの刑務所にいきついたか
どういう風に変わっていこうとしているのか 


訓練生同士が対話をしていく中で、それらを表現する言葉を獲得し、新たな価値観や生き方を身につけていく姿が描き出されています。



そもそもなぜこの上映会を開催しようと思ったのか?そして、どんな人に見て欲しいと思っているのか、認定講師のありのままの声を交えてお伝えしたいと思います。
 

<協会としてお伝えしたいこと>



日本の刑務所では更生プログラムが上手く循環していないところもあるといわれています。
社会復帰を目指していくその土台づくりのために、受刑者に対し「エンパシーという共感」が必要となってくるのではないか?と考えています。
 
確かに、罪を犯す事をしてはならない。
だけど、受刑者=訓練生には一人ひとりの物語がある。
罪を犯した彼らには、どのような社会的背景があり、どのような心の動きがあったのか?
 
もし私達も同じ生い立ちや社会的背景になったとしたら?
同じ立場になりうるかもしれないということを共有していきたいと願っています。



 
 
ここで、プロジェクトリーダーのこうこうさんの熱い想いと、理事長せっちゃんとのやり取りを皆さんと共有します。(協会内で認定講師に向けた内容を一部編集しています)
 

こうこうさん

KOUKOU
 この映画を通して、エンパシー協会全体がより影響力を持って飛躍する希望を感じられたら嬉しい。 僕の願いとしては、多くのナラティブ(自分語り)を聞くことで、多くの人の受け皿になる場を作りたい。

刑務所では更生プログラムとして、多くの療法や処遇が行われています。 犯罪の多くは、情緒的な過剰反応や感情統制の難しさによって生まれます。 そのため、自己共感及び、他者や社会的視点の獲得を育むプログラムがなされます。
しかし、受刑者の立場になってみると、自分の感情に目を向けることや浮かぶ感情を自身で制御することは難しかったりする。刑務所では感情統制を促すマインドフルネスなどの療法がなされているものの、プログラムへの反抗心や猜疑心などにより、反抗や拒否が生まれることもあると聞いています。そうなると更生プログラムはうまくいかない。


そこで必要となることは、アプローチ技術だけじゃなく、スタンスだと考えている。


社会や他者に対応するスキルとしての共感性を身につけること
育て直しのような、安定した情緒を育む関わり
一貫して相手の不安定さに寄り添うこと
その人の感情や価値観や信念・背景に目を向けること
願いに気づくこと
形の形をみること


他者共感と自己共感を極めつつある認定講師の僕たちなら、相手が相手を認めてあげる、ありのままを認めるお手伝いができると信じている。
エンパシー協会が刑務所に関わる事が、社会的な有効な一手になると信じている。

 この映画は、共感/人の変容/自己と他者/対話/気持ちの拠り所/客観的に目を向けることなど、色んな切り口で捉えられている。
このドキュメンタリーでは、受刑者同士を対話させることで、自分を見つめ直すことを促す『TC(Therapeutic Community=回復共同体)』による、自分を変えたいと思う人と、訓練生を変えたい・刑務所の在り方を変えたいと思う支援者から生まれる葛藤と願いがある。
 ドキュメンタリーという、ありのまま、ありありと描かれる人物像や、ありのままの雰囲気の様子に触れ、 「罪を犯したスクリーンの前の人と同じ境遇や価値観だったら?」と、参加者と一緒に思いを馳せたい。



一緒に他者の靴を履こう。



それぞれの罪を犯した人たちのナラティブ、「実はね…」という本音に、共に耳を傾けた先の何かを一緒に見たいし、たくさんの人と多くの時間をかけて語りたい。
当日は、たくさんの来場者の話を限りある時間でたくさん聴いていこう。  当日は、より多くの人の「こうしたい」「こうありたい」に寄り添いたい。 来場した、一人でも多くの人のナラティブを聞くことで、誰かの受け皿になる場を作りたい。

 長文の投稿、思いをそのまま文に載っけること、プロジェクトをリーダーとして受け持つこと、言葉にならないもの含めてすべてがぼくの挑戦です。協会内に受け止めてくれる空気感があるからチャレンジさせてもらえる。だから、みんなありがとう。

認定講師全員が、たくさんの人が来てくれることを願っている。この映画を通して、エンパシー協会全体がより影響力を持って飛躍する希望を感じられたら嬉しい。



せっちゃん

 せっちゃん@歩く安全基地
こうこうさん ありがとう。 本当に熱く温かい想いが伝わってきた。
今のプログラムでは上手く共感が回っていっていないのではと感じているんだね。それは、回復プログラムの中での「共感」というものが、「社会復帰」や「スキル獲得」のような、押し付けるようなニュアンスがそこにまじってると感じてしまっているからなのかな。
協会がそこに関わっていくことでこの共感の使い方というものを根本から変えて、クライエント(受刑者という言葉ではなく)に心の繋がりを感じてもらいたいね。 その結果、協会が大きな、そして深い影響力を持ちたいね! みんなで頑張っていこう。



<どんな人たちに足を運んでもらいたいか>

協会認定講師も、それぞれ熱い想いを持って取り組んでいます。一部ですが、ご紹介させてください。



「『身近に心がギスギスした人がいる人』で、そのような人の力になりたいけど、具体的にどうすればいいか分からないという人。そんなときにそのヒントになる映画と対話の時間を過ごせるんじゃないかと思ったよ。 」


「子育てをしている方に来て欲しいな。」
 

「ここ数年で100円均一に日本製が増えていることに気づいた人に来て欲しいなーって思いました。 」


「刑務所ってどんな所?どんな人がいるの? 少し怖いような気もするけど、知ってみたい。覗いてみたい。 そういう方にも届いてほしい。 間口は大きく、どんな方もウェルカム。」

 
「触法少年の出所後の依頼が地域の福祉事業所にも増えていて、実際にちょこっとだけ関わる中で、もっと知りたい、もっと知ってほしいと思ったから。受刑者さんへの共感とともに、支援する人にも共感が必要と思った。 私は、今回のイベントが、社会のために何かしたいと思っている人のきっかけになると嬉しい。」



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Peatix


最後までお読みくださり、ありがとうございました!!



「プリズンサークル」公式ホームページ


日本エンパシー協会公式ホームページ



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