個人経営店でのアルバイトを3か月でギブアップした話
ある日目が覚めた時に「書きなさい」とお告げを受けたので体験談を書きます。
3か月のアルバイト
私は大学生のころとある個人経営の飲食店でアルバイトをしたことがあります。ただ、週2日ぐらいしか入っていなかったのにもかかわらず、そのお店をわずか3か月で去ってしまいました。その時のことについてお話します。
きっかけ
それまで飲食店でアルバイトをしたことがなくて1回は挑戦してみたいと考えていました。求人を探して見つけたのが今回のお店です。当時の私は、そのお店がチェーン店かどうかを特に気にしておらず、ただなんとなく気になったお店にエントリーしました。
面接を経て採用が決まりアルバイトとして働きだしましたが、3か月で音を上げました。その主な理由は「ぶっつけ本番ばかりだった」ことです。
研修?
入ってきたばかりの時は、制服のエプロンに研修中のバッチを貼るのですが、時間をとって研修することはなくいきなり現場に投入されます。そのため、お店独自のルールやメニューなどを覚える間もなくスタートするわけです。
お店のメニューがわからない、伝票の独特な略し方をした書き方がわからない、お客様が帰った後にいつ片づけに行けばよいかよくわからない...そんな状態で後々いろいろと注意を受けるため開始早々アルバイトすることが憂鬱になってきました。
タマゴォ...
このアルバイトで最も忘れられなかったのが、「玉子が書けなかった」ことです。お客様の注文を取りに行くときに全く難しくないはずの玉子が伝票に全く書けませんでした。自分でも驚くぐらい手が震えて何かに操られているのではと疑ったほどです。
積み増した
他にも飲食店特有の忙しいときと忙しくないときのギャップについていくことができませんでした。忙しくないときは予定よりも早く帰らされましたが、忙しいときがやってくると仕事がやってもやっても終わらなくて気絶しそうでした。
アルバイトがない日でもお店で嗅いだことがあるにおいを嗅いでしまうと、アルバイトのことを思い出してしまい、一気に気分が暗くなったことを今でも覚えています。
こうして様々な要素が重なり、3か月でお別れをしました。今思えば、アルバイト初日に「(ベテランの名前)さんのほうがこの仕事を早くやってくれる」とオーナーの奥様に言われた時点で黄色信号が灯っていたのかもしれません。
か、神ぃ!
ここまで辛いことを永遠と書き連ねてきましたが、よいこともありました。
玉子事件があったとき私は非常に焦っていました。「なんでこんな簡単な文字が思い出せなくなるんだ。しかも周りの目線がとても痛い。誰か助けてくれ!」時間が経てば経つほど焦燥感が増していき止められません。そんな時にお客様が一言「慌てなくていいよ。」とおっしゃいました。
もう何年も前のことになりますが、私はこの一言をまるで昨日のことのようにはっきりと覚えています。そしてこの一言は焦る私を救い出してくれた非常にありがたい言葉でした。もしその時に心の声がそのまま出ていたのなら「か、神ぃ!」と叫んでいたでしょう。
飲食店アルバイトを経験すると店員さんたちの大変さや偉大さがよくわかります。昼間のとあるファストフード店はまさに戦場だと誰かが言っていましたが、そんな戦場を潜り抜けてきた店員さんたちはかっこいい存在です。
飲食店を支える店員さんたちに圧倒的感謝を!
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