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【小説を書く】 ミステリと言われて

はじめての小説「骨の消滅」を書いているときに、どうしようと思ったのがジャンルについてであった。

創作大賞2023の募集要項にジャンルを設定せよとある。

小説は5部門に分かれていて、ミステリー小説、恋愛小説、ファンタジー小説、お仕事小説、イラストストーリーとある。

今まで、小説など書いたことなかったので、自分がどのジャンルに属しているのか考えたこともなかった。ただ、書こうとしている小説が出雲神話の真実を掘り下げるものだったので、この5部門には入らないのではと初めに危惧した。

すると、もうひとつ別枠に、カテゴリにとらわれない作品の応募としてオールカテゴリ部門があることが分かった。

これだ、と思った。

オールカテゴリ部門は広範囲にわたる応募なのでおそらくたくさん応募があるかもしれないが、まぁ仕方ない。というわけで、初めの設定はオールカテゴリ部門での応募であった。

ところが、しばらくして、プロローグのコメント欄にはそやさんが「ミステリー部門でもいいんじゃね?」というコメントをくださった。

なぬ?


ぼくは慌てて図書館に行き、「小説の書き方」を借りてきた。その中に「ミステリ」のカテゴリの説明に「謎を解く」と書いてあった。

実をいうと、ぼくはミステリをあまり読まない。読んだミステリといえば、小学生低学年のときの「怪人二十面相(江戸川乱歩著)」くらい。それも怖くて、すぐに読むのをやめてしまった。

大人になってからは、ジャズのエッセイ「ポートレイトインジャズ(村上春樹著・和田誠画)」を愛読して、その延長線上で村上春樹さんの翻訳「ロング・グットバイ(レイモンド・チャンドラー著)」を中古で買ったくらい(それも長くて、途中で挫折(涙))。

そのようなわけで、ミステリとは、誰かが殺されたり、泥棒が宝を盗んだりして、その犯人を捜すジャンルとばかり思っていた。ところが「小説の書き方」には広範囲に「謎を解く」ジャンルであると書いてある。

なんと、ぼくが書こうとしているのはミステリではないか!

そういうわけで途中から、急にジャンルを変更し、ミステリー部門に応募することになり、さもはじめからそのように決めていましたとばかりに題名を【神話ミステリー】骨の消滅と改名したのであった。

はそやさんのおかげで、ぼくはミステリー小説を書いたのである。なんとも締まらない話ではないだろうか・・・とほほ。


ヘッダー画像はみきたにし☆イラストレーターさんの画像をお借りしました。ありがとうございました。


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