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バチがまわりまわってやってきた!!

今年の初めに長男の合格祈願のために、菅原道真誕生の地といわれている菅原天満宮にお参りに行った。

後日、お義母さんお義父さんも長男の合格祈願のためにお参りくださったことを知った。ありがたいものである。

そのおかげなのかはわからないけれど、長男は無事、合格した。

後日、お義母さんから連絡があり、菅原天満宮でお参りした際に、だるま絵馬に片目を入れてきたという。そして、合格したのだからお礼参りに行き、もう片目を絵馬に入れてきなさいと妻は言われたという。


ご存じのように、ぼくにはあまり信心というものがない。

「そんなものに目を入れなくったって、なんにも影響ないよ」というと、妻は「バチが当たったらどうするの!?」と怒り出した。

しかたないので、この前の日曜日に、また菅原天満宮に三人で出向いてきた。だるま絵馬に目を入れるためだけに・・・・。



「バチが当たる」で思い出したのは、まだ子供たちが保育園にいっていたころ。

当時は、出雲にあるたくさんの神社に、休日になると子どもたちと一緒に出かけていた。実はこれには訳があった。

まだ独身の90年代、出雲に帰ってきて出雲神話を調べるのに、出雲のたくさんの神社も歩いて回った。しかし、このころは神社参拝などのブームが来ていなかった。

ぼくのように調べ物のために神社に行く場合、作法など気にせず、ずかずかと境内に入っていく。調べものだからと、きょろきょろ見て回るのだけど、それがいかにも賽銭泥棒のように見えるのだ。特に有名な神社(出雲大社、熊野大社など)でない小さな村の神社の場合、露骨に変な目で見られることが多かった。

そこで、懸命なぼくはこどもが出来たら、子供を連れて神社に行こうと心に誓ったのだ。子供と一緒ならあやしまれることもあまりないということを計算してのことである。

かくして、こども達とたくさん神社を回った中のひとつに、阿須伎(あずき)神社がある。


阿須伎神社は国道431号線を西に出雲大社へ進む途中にある「出雲国風土記」にも掲載されている由緒ある神社である。

主祭神は、大国主大神と多紀理比売命の御子神である阿遅須伎高日子根命(あじすきたかひこねのみこと)である。

「出雲国風土記」には39社あったというが、今は合祀して、阿須伎神社となっている。

参道は鳥居までちょっとした坂になっている。坂を上っていくと、近所のおじいちゃんおばあちゃんが小さなこどもが珍しいのか、わらわらとよってきた。

内心、「しめしめ(予定通りだ)」と思いながら、ゆっくりと阿須伎神社を見学させてもらうよと思ったそのとき、三男坊が「おしっこがでる!」といいだした。

慌てて、「木の陰でしなさい」というと、なんとあろうことか鳥居の陰でおしっこをしはじめた。このときはまいった。近所のおじいちゃんおばあちゃんも、しかたないねぇですんだけど、もしそんなことをぼくがしたら、町内の人がどっと押し寄せて、ぼくは磔(はりつけ)になっていたことだろう。

そのとき「バチがあたるかもしれない」とおもったものだ。




さて、菅原天満宮参拝の後日談。

境内に上がってみると、無数のだるま絵馬が飾られている。いったい、どこにお義母さんの絵馬があるのやら・・・。

100くらい探したところで、流石に疲れてきて、妻にお義母さんに電話でどのへんに飾ったのか聞くようにいった。

すると、そこでようやく妻の勘違いに気が付いたのである。

どうやらお義母さんは、妻に「菅原天満宮に参拝した際、だるま絵馬に目を入れたよ」という話をしたときに、妻も「わたしもいったよ」といったものだから「わたし(妻)もいって、絵馬に目を入れたよ」と勘違いしたらしい。

そこで、後日、お義母さんたちは自分のだるま絵馬に目を入れたのだから、あなた(妻)もはやく目を入れに行きなさいといったつもりだったらしい。

そりゃあ、みつからないわけだ。

このときぼくは阿須伎神社でのバチがまわりまわって、菅原天満宮であたったのではと思った。

出雲のバチは回りまわってくるようである。

さすが、学問の神様・菅原道真公、勉強になりました m(_ _)m


あしからず。



今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

みなさんにはバチは当たりませんので阿須伎神社や菅原天満宮には安心してお参りください。

それでは、お待ちしています♪




こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。
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