見出し画像

嘘ゲーム日記『すいへり~べ!』第23部

※Twitterで不定期に続けている架空のゲームのプレイ日記のまとめです。
※ひと固まりの文章は一回分のツイートで、本来、各ツイートの冒頭には「#嘘ゲーム日記 『すいへり~べ!』プレイ中。」とついていたものです。
※各ツイートの合間にある「※」のついた文は、編集時につけた注釈で、公開後も追加されることがあります。

第二十三部:ジャンプ6 バエカイ→マプルナート→ユト→エブルピー
 “帝国”調査編

※ここまでのあらすじ。マーデネイでの事件を解決し、マプルナートについたあとで、トゥーエティの上陸が禁じられたバエカイへ渡航することにした自キャラとアールは、〈プカプカ〉と他のクルーをマプルナートに残し、マークハルペリン号の乗客としてバエカイへ向かうことにした。この船が海賊に襲われるとも知らずに……。

 海軍が来た。
 バエカイに“連合”の大きな海軍基地がある……と思っていたのは情報の読み違えだった。ここの海軍は星系独自の勢力がメインらしい。まあ、海軍基地に寄るのはついでなので、べつにいいんだけど。
 独裁者の星系ってのが、少々気になるんだが。

 自キャラが海軍の船に連れて行かれて事情聴取。
 小艇や〈メイネーア〉を調べられたが、その間に海賊船にも別の艦艇が追撃に向かった。
 ハルペリン号の爆破でドライブを破壊され、海賊船は降参したらしい。
「爆破は仕組んだものか?」と海軍の取調官。
「あわよくば、とは思っていた」

 バエカイは、この星域では結構な軍事力を持った独立勢力って感じらしい。
 “連合”ってのは中央へ向かえば、もっとかっちりした組織になっているかと思っていた。自キャラは“連合”の海軍出だけど詳しい世界の状況を知っているわけではないんだよね。

 海軍の基地へ連行されそうになるが、自キャラの〈管理〉の技能で、なんとか〈メイネーア〉の権利を認めさせ、現状で自キャラが船長代理となるのを〈船〉が希望していると納得させるのにも成功。
 〈メイネーア〉が本来降りる予定だった宇宙港に着陸した。

 海賊船を無力化したので賞金が出る可能性があったが、どうもここの政府はしみったれらしい。ただ、一緒だった乗客には感謝された。
 アールはバエカイの住人である彼らから、必要な情報を得られたらしい。
「見当がついた。ライブラリを閲覧しようと思う」

 アールと自キャラに「命の恩人だ」と言って感謝してくれた乗客・ラジセントの邸宅に招待された。
「彼は子爵だそうだ」とアール。
 独裁政治の星で貴族制なのか。我々も幾つかの星で爵位を得ているから教えておくか。あとライブラリには自キャラも行くことに。

 ラジセント子爵によると、バエカイ海軍が、海賊に対抗し〈メイネーア〉を助けた我々の功績を表彰したいらしい。
 いやいや、トゥーエティの件もあるし、目立たない方がいいんだが。
 〈メイネーア〉に今後のことを相談されたので、ライブラリで調べ物わした後は宇宙港へ向かう予定。

 ライブラリの使用は、かなり制限されていた。
 ただ、バエカイは“連合”ができる前、“帝国”の時代からの有力な勢力が源流にあるとわかった。
「この帝国時代の情報に、故郷の手がかりがあるかもしれないのだ」とアール。
 旧帝国の一族が支配する星系か。

※“帝国”は数百年(千年以上?)前に滅び、その版図にあった星系は連携を分断され衰退や全滅するなどした。中にはその頃の貴族や軍閥の末裔(と称する勢力)が支配している星系もあるらしい。

「俺はラジセントのコネを使って古いライブラリか紙の資料を閲覧できないか探ってみる。船長は?」
「宇宙港で〈メイネーア〉に会う約束だ。あとで顔を出せるか?」
「ああ。連中がどちらについてくるかわからん、注意しろよ
 自キャラは失敗したが、アールが尾行に気づいていたのだ。

 尾行は自キャラについたらしい。
 何者だ? 独裁政治の星系だし、なにか警戒されているのか? また捕まるのは嫌だな。
 〈プカプカ〉たちも待ってることだし。適当に旅立たないと……。
 まっすぐ宇宙港には行かず、公共交通機関の乗り場へ向かうことにする。

 トラベラーやりたいけど、とりあえず、『すいへり~べ!』でもやるか。

※『トラベラー』はSF物の古いTRPG。間違いなく『すいへり~べ!』はこのゲームの影響を受けている。

 尾行をまくか、捕まえて何者か白状させるか……。
 好きに監視させて、怪しい者じゃないことを報告させるという手もあるか?
 いや、やはりまいてしまおう……と、やってきたエアトレインに乗るふりをしてドアが閉まる直前で降り、タクシーに乗って宇宙港へ。

 宇宙港に到着。〈メイネーア〉はメンテナンスを終えていた。
 〈彼女〉も含め、乗組員がかけていた保険金の大半は〈メイネーア〉が受け取り人になっていたらしく、費用は事足りたようだ。そうか保険か。そういうのもあるんだったな。今まで貨物にしかかけてなかったが。

 考えようによっては、宇宙船に保険かけて、わざと沈没(と言うのかよくわからないけど)させる手もあるのかな。攻略wikiとかに見破られない手も載ってそうだが。まあ、そんな手は使わなくても、既に“彼方”でひと山当てているし問題ない。
「で、今後のことは考えたのかい?」

「とりあえず、バエカイを出て、他の星系でパトローネを探すつもりです。少なくとも乗組員は必要ですからね」
「ひとつ提案だが、もし辺境のセイロまで跳ぶ気があれば、私の出資している貿易会社で働けるが……」
「本当に?」と、乗り気の〈メイネーア〉。

※パトローネ……生体宇宙船の相棒となる技能を持った船長のこと。

 これなららムスムスの商売だけに特化しなきゃよかったよ。
 でも、時間はかかるがセイロの会社に指示は出せる。
「我々は、定期航路を跳んでくれる〈船〉を探していたんだ」
「では、お互い『渡りに船』というわけですね」
 うむうむ、〈メイネーア〉は頭の良い〈船〉だ。

 そんな感じでトラベラーはやりたいけど、代わりに『すいへり~べ!』をやろう。

※よほどトラベラーがやりたかったんだな。もちろん大好きなTRPGなんだけど。

 〈メイネーア〉が乗り気なので、まずは自キャラとアールを乗せて、〈プカプカ〉たちのところまで送ってもらう話をつける。
「万能船なのですね。会ってみたいわ」
「そう呼ばれるには、まだまだだけどね」
 とか言いつつ、自分の〈船〉を誉められるとやっぱりうれしい。

 〈メイネーア〉は出航準備には一週間あればいいと言う。
 客船ではなく、貨物の手配だけだからかも。
 乗組員は未だに候補が集まらないらしい。
「まあ、次のジャンプには我々がいるから」と自キャラ。
 バエカイのことを〈彼女〉にも少し聞いてみたが、窮屈なところらしい。

 バエカイでは〈メイネーア〉の仲間は宇宙港から出なかったという。
「街中で拘束されたり尋問を受けたそうです」
「ふむ」
 この航路に未練はないし、〈彼女〉の船籍があるトーゴノックにも戻らなくていいとのことなので、このまま一緒にマプルナートに戻れそうだ。

 アールと宇宙港で合流。
「調べ物は終わったのか?」
「いや。紙の図書の閲覧は許可が下りない。ラジセントにも怪しまれてしまったかもな」
「ローブの男は見かけたか?」
「今のところその気配はないが……ここは、連中に操られやすい社会だ
「ああ、私もそう思う」

※バエカイを支配している独裁者に、ローブの助言者が雇われたりしたら大変なことになりそうだ。彼らは簡単に独裁者を操れるだろうし。

 アールは古い記録を調べたいが、こっそりと強引にやるしかない。
「私も手伝おう。大事な乗組員が、こんな星で捕まってしまうのは困る」
 というわけで何食わぬ顔で貴族の屋敷に戻り、夜中に二人して抜け出す。
 図書館は、警備自体は厳しくはなかった。

 問題は、二人ともほとんど装備品を持っていないこと。
 宇宙港から持ち出せず、武器も防具も〈メイネーア〉の船内に残してあるからだ。
「まあ、古い施設だ。なんとかなる」
 アールは非合法のルートを発見し、必要な電子工具を調達していた。
 侵入して必要な資料を漁る。

「手がかりはあったが決定的なものではなかった」とアール。
 こちらはトゥーエティに関する資料は見つからなかった。
 念のため、ライブラリで閲覧不可だった古い歴史関係の資料は写し取った。彼女がバエカイへの渡航を制限される理由がわかるといいが……。

 このゲーム、写し取った資料を実際に読むことができるが、トゥーエティの自動生成シナリオがどこまで関連付いているかはわからない。
 こちらがチェックすると関連付くのかもしれないし、もう答えは決定している可能性もある。でも全部読むのはきついな。

 ラジセントの屋敷に戻り、何事もなかったかのように過ごす。彼の屋敷では見かけなかったが、他の貴族の屋敷に招待され、いやな奴を見かけた。
 ここにもローブの男たちを雇って論理的な助言を受けている貴族がいるらしい。
 なんてこった。こんなとこにまで!

※奴らの魔の手が、バエカイの独裁者にまでたどり着かないことを祈るしかない。

 ローブの男に見つかる前に早々にこの星を立ち去ることにする。
 辺境のほうが奴らの立ち入る星が多いと思っていたが、中心部で技術レベルが高い星でも、貴族社会だと連中が入り込みやすいのかも。注意せねば。
 盗んだ資料は飛び立ってからでも読めるしね。

 ラジセントには適当に口実を作って、彼の屋敷を去ることに。
 尾行は相変わらずついているが、何者か正体を確認する必要がある。
 アールと二人でなら尾行者をとらえるのは簡単だが、相手にもバックアップがいたら厄介だ。まあゲームでそこまでやってるかはわからないが。

 真っ直ぐ宇宙港に行くと尾行者に逃亡がばれるので、街の飲食店に入る。
 店内には帝国の旗が飾られていた。ラジセントの屋敷にもあったが、バエカイの独裁者や貴族たちは帝国の時代が忘れられないようだ。何百年(いや何千年?)も昔の話らしいのに。

 裏口で尾行者を捕まえる。
 手短に尋問すると、ローブの男の手下でもバエカイ政府の人間でもなく、海賊の残党だった。少し脅すと、自分が一味の別の船の下っ端らしいこと、我々に復讐しようと狙っていたこと――などをペラペラと話してくれた。さてどうするか。

 とりあえず、拘束して必要な情報を搾り取ったあとで、そのまま適当なところに放置。
 宇宙港に着いてからバエカイの治安組織に匿名で連絡を入れた。
「出発はもっと先だったのでは?」
 と、〈メイネーア〉は驚いたが、「事情が変わった。海賊の残党が動く前に、この星系を出ることにする」と説得する。

※↑この部分、「『すいへり~べ!』プレイ中」と書くはずの箇所が抜けていたので、ツイログの検索に引っかからなかった。注意しなければ。

 バエカイを発ち、マプルナートを目指す。
 〈メイネーア〉はそこからはセイロへ向けて旅立つ予定。貿易会社への指示をまとめておかないとな。まあ、セイロ星域ならどの航路でなにを運べばいいかは大体わかるし。〈メイネーア〉の乗組員も調達できるだろう。

 黙って去ったのでラジセントは呆れたろう。
 だが、海賊の動き(宇宙港いる偽装した海賊船の情報)は彼にだけ伝えたので手柄を立てられるはずだ。まあ、こっちが情報を流したのは、海賊が〈メイネーア〉を追えなくするためなんだけどね。
 というわけで、一ヶ月ぶりにマプルナートに帰ってきた。

※マプルナートは〈プカプカ〉と他の乗組員が待っている、リゾート惑星。

 基本的には「生体宇宙船を育てるゲーム」なのだけれど、船を持たない流れ者としても遊べるし、機械船の乗組員にもなれるゲームなわけで、ここしばらくはその雰囲気を味わってしまった。でもやっぱり、〈プカプカ〉と旅をするのが一番だよね。うん。

 〈プカプカ〉が消えていたり、乗組員がトラブルに巻きこまれていたりすることなく無事に合流。
「のんびり休めたかな?」
「ええ楽しかったわ。でも、もう休暇は充分」
「船長、交易品は確保しました。いつでも出航できますよ」
 ふむ。みんな元気でなによりだ。

「あなたが万能型の〈プカプカ〉か。外殻のラインが素敵ね」
「こちらは?」
「〈メイネーア〉だ。セイロで確保した航路の就航にスカウトした。そして我々の命の恩人でもある」
「違うわ、私のほうが助けられたのよ」
「また危険な目に遭ったのね」
「まあな。今回は少々危なかった」

※どちらの〈船〉も宇宙港に係留しているが大声で話しているわけではなくて、通信で会話しているのである。

「二人を助けてくれてありがとう。でも、あなたの船長は……」
「ええ、海賊にやられてしまったわ……」
「お気の毒に……。私たちと一緒に旅をする気はないの?」
「パトローネがいないからな。〈メイネーア〉は、セイロで我々の会社の定期航路を跳びながら、先のことを考えたいそうだ」

 隣同士で係留した〈プカプカ〉と〈メイネーア〉は好きに喋らせておき、乗客の募集などの出航準備。積み荷は航海士と船医がうまくやっていた。
 チゥートは一ヶ月以上遊んでたのか? と思ったら、船医の元で処置や応急手当を学んでいたらしい。よしよし。

※ある程度の期間、ひとつの技能についてのレッスンを受けると技能を獲得したり、数値が上がったりする可能性がある。

〈メイネーア〉が心配だし、一緒にセイロ宙域の外れまで戻ることにした。
「それでこそ船長ね。海賊に襲われたばっかりの〈船〉を一隻だけで放り出すなんて絶対にダメよ」
 確かにその通り。
 ただ〈メイネーア〉はジャンプ3だから、航路が限定されるんだよな。

※〈プカプカ〉だけならジャンプ6だからどうとでも跳べるのだ。

 マーデネイには寄りたくないし、その先のケルチにいたっては基地の司令官や「旧友」が自キャラの命を狙っている。その辺をよけてセイロ星域に入る必要がある。
 そこで別の二つの星系を回ってテネイに入ることに。
 これならセイロまでジャンプ3だ。

 ジャンプ3だとまずはユトに行くしかない。
 マプルナートは観光客が多いので乗客はすぐ満員になった。逆に〈メイネーア〉の貨物室には空きが目立つがしかたない。
「私も客室を作るべき?」
「貴女の自由よ。でしょ?」
「ああ。君は貨物船に向いてる。無理しないでいい」

「あなたは、良いパトローネに恵まれて幸せね、〈プカプカ〉」
 いやいや〈メイネーア〉よ、君のような素直な〈船〉を育て上げた船長も立派だったと思うぞ。うん。
 ところで、こっちではローブの男たちは現れてなかったのだろうか。
 確認してなかった。

 念のため海賊の動きも調べるべきだが、マプルナートは船の出入りが多すぎて把握しきれない。そっちはバエカイのラジセント子爵の働きに期待しよう。
 ではローブの男は……?
「俺の知る限りじゃ、あのむかつくローブ野郎は見てないし、噂も聞いてないぜ」
 と、チゥート。ふむ。

 オルビクやトゥーエティにも聞いてみたが、ローブの男はいなかったようだ。
 少なくとも、〈プカプカ〉には寄ってきていない。もしいたとしても、アールがいないうちは罠を仕掛けてこなかったろう。
「ところで〈プカプカ〉、あのロボットにはリンクしてみたかい?」

※密輸品の人型高性能ロボット(女性型)を、ひとつ隠しておいたやつ。生体宇宙船はリンクして自分の分身として使うことができる。

「ええ、何度かね。この前は密輸犯を捕まえただけだったから、今回は海で泳いだり、服を買ったりしてみたの。人の姿も悪くないわね」と〈プカプカ〉。
 今後は〈船〉とデートができる……?
「でも、なんか嫌な気もするわ。あれとそっくりな人が存在してるわけだし」

 密輸犯の囮に使ったロボットもこのロボットも、外見は若い女性だから悪くないと思ったんだが。確かにモデルになった誰かが実在するけど、外見は追加で手を加えれば変えられるだろう。あるいは髪型や装飾品で雰囲気を変えたりとか。
「でも、なんか嫌だわ。私って感じがしないもの」
「そうか」
 だが、これは売るわけにもいかんし……。

 〈メイネーア〉にロボットを譲るのはどうだろう?
 パトローネも乗組員も無しでセイロへ向うよりは、リンクして乗組員のように振る舞えたほうが、〈船〉だけより融通が利くのでは?
 提案してみると、〈彼女〉は乗り気だった。
「でも、こんな高価な物を頂いていいの?」

「君が使いこなせれば、我々のためにもなる」
 というわけで、〈メイネーア〉は人間そっくりの外部ユニットを持つことになった。
 パトローネが見つかるまでは、このほうが仕事がしやすいはずだ。
 では、そろそろ出航するとしよう。
 二隻の〈船〉でね。

 ユトへとジャンプ。
 おお、〈プカプカ〉だけの時とちがって、二隻でも「船団」扱いになるのか。
 同行する〈船〉を増やすつもりはなかったが、これはこれで楽しいかも。航行中にも〈メイネーア〉と会話できるし。
「こちらにも一人ぐらい乗って欲しかったわ」

 なるほど。
 次のジャンプぐらい、誰かを〈メイネーア〉に乗せてもいいかも。
 セイロに向かわせないで船団での旅も楽しそうだなあ。
 でも、二隻の管理はさほど難しくはないにしても、遭遇による危険度が増すのではないか。つけ狙われている身ではあるからな……。

 ユトは農業中心の惑星だが、辺境のその手の星よりずっと豊かのようだ。
 今回は中継地なので、燃料補給してサッと飛び立ちたいところだが、〈メイネーア〉の積み荷がいい値段で売れるなら、人口の多いセイロへ向けて農作物に積み替えるのも悪くないかも。

 〈メイネーア〉の積み荷で売れそうなものを探ってみると、結構高く売れることがわかった。乗客の乗り降りの間に、交易品の大半を売って、ユト特産の生鮮食料品を仕入れる……と言っても大半は冷凍用のコンテナで搬入するが。
「これまでに食品を扱ったことは?」
「ええ、ありますよ」

 食料の搬入は〈メイネーア〉に任せておけば良さそうだ。
「ところで船長、〈プカプカ〉が色々な星の音楽データをくれましたけど、どうしたらいいかわからなくて……」
 そうなの?
 〈プカプカ〉は幼い頃から歌ってたから普通に感じていたが、〈船〉がみんな歌うわけではないのか……。

 『すいへり~べ!』のプレイを初めてもうじき丸6年。来年は7年目。
 長く遊べるゲームだ。小さなシャトルだった〈プカプカ〉も成長したし、色々なことがあった。乗組員も自キャラ1人だったのが今じゃ5人か。
 ヴォルクォーツの鉱脈を見つけたとこで終わってもよかったのかもだけど。

※自動生成シナリオでも、ある程度の波を作ってくれるのでストーリーのクライマックスみたいなのが何度もある。敵の基地やアールとの関係、財宝の発見など色々と盛り上がったところでストーリーを終了させて新規のキャラでスタートすることもできたけど……。
まあ、だらだら続けるのがこのゲームを買った理由だし。

「貨物の扱いや、ジャンプ先のと交易品の選択、交渉の仕方は教わったけど、歌は教わらなかったわ」と〈メイネーア〉。
「なるほど。まあ、しばらくは一人旅になるし、試してみるといいよ」
 確かに〈船〉の技能では珍しいか。
 〈プカプカ〉は大学にも通ったしなあ。

 この日記を楽しんでくれている人がいると知ると元気付けられます。

※実際、反応がイマイチ薄いから手応えがないんだよね。まあ、自分が好きでやってるからいいんだけど。

 ユトから次のエブルビーへ向かう客はほとんどいなかった。
 出入りする旅人が少ないのだろう。貨物船はたくさん行き来しているようだが。
 というわけで、ユトを出てエブルビーへジャンプ。
 〈メイネーア〉を送るだけだから、次も休暇無しで連続ジャンプだな。

※二週間かけてジャンプして、宇宙港に寄港して一~二週間の休暇(&交易品の売買)をするのが、いつものパターン。

 ここで〈プカプカ〉も燃料補給。
 休暇なしで乗組員の文句が出ないのは、〈船〉への帰属意識や船長の信頼が高いのもあるが、一ヶ月半以上もの長期休暇をとったからだ。
「〈プカプカ〉、トゥーエティ、海賊には注意しろよ」
「人もろくにいない星系なのに?」

 エブルビーが人口の少ない星系だからこそ、逆に燃料補給に寄る船を海賊が狙うかもしれないじゃないか。別々の惑星に、小さな海軍基地と民間の研究基地があるみたいだけど。
「あら、なにかしら……」
「船長、通信が入りました」
 ほらきたよ。

「たぶん、救援要請です」
 また罠じゃないのか?
 〈船〉たちも怪しんでいる。
「海賊がよく使う手だわ」と〈メイネーア〉。
「海賊なら許せない! やっつけなきゃ」
「〈プカプカ〉、あなた武装してるの?」
「まだ、ないけど……」
 そう。武装はまだ成長中なのだ。

「航海士、通信はどの船からだ?」
「待って下さい船長。船からではなく、惑星上の施設からです」
「じゃ、海賊じゃないんじゃない?」
「そうかしら。施設を襲ってるのかもしれないわ」
 救助要請は第二惑星の研究基地からだ。ううむ。どうしたものかな……。

※次回、救助要請に応えて降り立った惑星で〈プカプカ〉たちを待っていたものは……!?

2017-08-08~2018-01-11

InkedInkedInked“中央”方向_新たなる旅_バエカイ~マプルナート~ユト~エブルピーLI_LI

マプルナートから航路が二色なのは〈メイネーア〉の航跡。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

テキストを読んでくださってありがとうございます。 サポートについてですが……。 有料のテキストをご購読頂けるだけで充分ありがたいのです。 ですので、是非そちらをお試しください。よろしくです。 ……とか言って、もしサポート頂けたら、嬉しすぎて小躍りしちゃいますが。