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「ずんだもん風」会話AIを作ってみる
ずんだもんとは
みなさんは「ずんだもん」というキャラクターをご存知でしょうか。ずんだもんはSSS合同会社が運営する東北地方応援キャラクターとして誕生したものです。その後音声合成ソフトVoiceVoxに導入され、Youtubeなどの動画サイトで読み上げとして広く使われるようになりました。
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ずんだもんの特徴はなんといってもその話し方です。「ずんだもんなのだ」や「嬉しいのだ」、「やばいのだ」などといった「〜なのだ」口調が強い個性を発揮しています。動画作成において専門性が高かったり異なる内容であっても、この話し方ひとつでキャラクター性を保持できることも人気の理由のひとつだと言えます。
何を使って作成するか
「話し方で個性が表現できる」ことを会話AIに応用していきます。まず会話AIとは基本的に人間の入力に対して応答するものです。最近だとChatGPTが有名です。
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画像を見てわかるように、自然な日本語ではあるものの無機質な印象です。これにはChatGPTが海外発の人工知能であることも関係しているかと思います。細かいニュアンスや表現は多言語に翻訳しにくいものです。
そこで今回はキャラクターを再現することに特化した会話AI作成アプリ「Eveki」を使っていきます。
プログラミングの知識も必要なく、簡単な質問に答えるだけで会話AIを作れるように設計されたスマホ向けアプリです。会話数や設定などに制限はなく、無料で自由にAIを作成することが可能です。
会話AIを作る
AIの保存にはログインが必要です。GoogleとAppleでの認証に対応しているのでインストール後は都合のよい方で登録を行なってください。そのあとは画面下のボタンから作成フォームへ移行します。
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名前と設定を決める
![](https://assets.st-note.com/img/1674100490494-1PfFFJ0Dc7.jpg?width=1200)
設定は4段階は行います。注意書きとしても掲載していますが、入力は記号やアルファベットよりも日本語を優先してください。そうすることによって人工知能の会話を安定させることができます。
まずは名前と画像を決定し、各種設定に移ります。肩書きの部分は自由です。基本は「ずんだの妖精」ですが、個人的なイメージに合わせて「会社員」や「RTA走者」などでも大丈夫です。好きなこともそれに合わせて変えてみましょう。その他の設定は思いつかなければ空欄でも問題ありません。
この部分は会話に反映されます。直接的ではなくても答える内容に影響を与えることが可能です。例えば「会社員」を設定に含めておくとそれに沿った内容を鼻図だけでなく、少し年齢の高い人がするような会話になることがあります。
後述しますがAIは他の人に見えないようにすることもできます。過激なことは入力できませんが、個人的な内容をこっそり設定しても構いません。
話し方と公開設定
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ここからが本題です。肝心な人工知能の話し方について設定を行なっていきます。もちろん口調は「〜なのだ」を選びましょう。
ずんだもんの一人称は、公式によると「ボク」だということです。ただし「ずんだもんは〇〇なのだ!」という台詞が聞きたい場合は一人称を「ずんだもん」にする方がおすすめです。二人称は公式では「オマエ」「みんな」となっていますが、個人的にどちらも馴染みがなかったので「キミ」にしておきました。いいそうなセリフも登録しておくことができます。
上の情報も全て会話に反映されます。そのまま出力されるか、内容が少し変わって表れるかはランダムです。ただしモデルの性質上会話の初期段階ではそのまま出力される方が確率は高くなります。
最後に説明文を決めましょう。簡単な文章でもバージョン違いを作成するときに便利です。他の人に見えるようにするかどうかの検索設定も可能です。実験的なずんだもんを非公開するなどの使い方もできます。
会話のサンプル
実際に上のような設定を入力した際のAIとの会話は以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1674101556863-tUaa8smurn.jpg?width=1200)
「〜なのだ」というような口調が反映されていることが分かります。内容においてもゲーム好きという設定は生かされていますね。質問をはぐらかされている部分もありますが、オフ会という新しい話題もAI側から提示しています。
今回試作した「ずんだAI」はどなたでも使えるようにアプリ内で公開しているので参考にしてみてください。
AIの活用法
Evekiは他にも色々な口調に対応しているのでずんだもん以外のキャラクターの再現やオリジナルの会話AIの作成などを行うことができます。また、他の人が作ったAIと会話することも可能です。まずはPick UPに選ばれているもの試してみてください。
今後のアップデートでは小説の執筆など創作の支援を行う機能を追加する予定です。会話をそのまま文章として文字に起こすことができるので小説における会話文を簡単に作り上げることができます。現在も上の共有ボタンから文章をシェアすることが可能です。
要望・質問など
もし質問や要望、不具合の報告などありましたら以下のフォームをお使いください。
AIとの会話を楽しんでくださいね!
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