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サービス個人開発における計画の立て方

今回は個人開発の計画の立て方について考えていきます。まずは、どういう計画にするべきかについて考えます。できるだけ具体的な計画にしたいと思うかもしれませんが、それが成功に直結するかは、やってみないとわからない部分も多いです。

今回の記事では、できるだけ無難な計画を立てることを目指して、個人で開発を始める方法を提示していきます。開発をするための環境を整える方法についても少し紹介します。

まず最初にすること

計画を立てる時に最も大事なこととして、「細かく計画を立てることをやめる」ということが挙げられます。計画については、「大きくざっくり」というイメージを持つとよいです。

細かい計画が立てられる場合もありますが、何時間以内に何をするとか、そこまで細かく決めると、かえってそれに振り回される事になります。 一言でまとめてしまうと、「今やりたいことを決めず、その時の状況や他の人からのアドバイスをもとにして、計画を考える」といった内容になります。

まずは大雑把な感じで、何をするかだけを決めるということもできるでしょう。 一般的とされているものでも、自分に向いた方法と向かない方法もあると思いますので、実際に行動する際に考えていくといいでしょう。

どんなに綿密に考えても必ず予想外のことは起きます。ある程度の柔軟性があればこれに対応する余裕も出てくるものです。

挑戦を調節する

計画を立てる上で大事な前提として、「自分で作業を進められる」ということが挙げられます。やることを自分で決められることが個人開発の大きな魅力なのですが、それが足枷になってしまうこともあります。

何か新しい技術を取り入れること自体は問題ありません。ただしそのためには勉強すべきことや準備も必要になります。未知のことだと、すぐに課題に対応できないこともあります。

これらの苦労は意欲をなくす原因になりかねません。始める前は乗り切れると思えますし、その分の熱量もあるはずです。しかし体調や他のことで気を取られたりするとその気分を維持できなくなってしまいます。

挑戦は大切ですが一定の制約を自分で考えておくようにしましょう。例えば新しいフレームワークは2つまで、と絞って残りの設計は慣れたものにしておくなどがこれに当たります。妥協だと後ろめたく思うかもしれませんが、途中で投げ出してしまうよりは潔い判断です。

少しでも手を動かす

1つの物事を1人でやらなければいけない場合、まず「これをするにはどういう方法や道具が必要か」ということを考え、それを用意して、それを使って実際にやってみるということをやらないといけません。

その一連の流れを頭と体で理解していないと、何をして良いのかわかりませんし、実際にできなかった時に「ちゃんとやっていない!」と思い悩んでしまいます。こうなってしまうと悪循環に陥ってしまいます。こんなときは計画のうちから少しでも手を動かせばよい、というようにハードルを下げておくのが有効です。

例えばアプリの開発中に行き詰まったとします。技術的な部分ばかりに目を向けても進まないなら別の点を進めてみましょう。デザインや配色を決めてもいいですし、現状を記事などにして投稿してもいいかもしれません。

一見脇道に逸れているようにも見えますが、結局はどちらも必要になってくることです。見た目を整えた上で人に知ってもらわなければどんなアプリでも使ってもらえません。

計画自体は前進していますし、気分転換にもなります。一度離れたことで技術的な部分にもひらめきが訪れたりすることもあります。計画のうちからスランプの時に行う作業を用意しておくとよいでしょう。

環境の整え方

基本的には継続できることを念頭に置いて環境を作っていきましょう。25分作業して5分休むポモドーロテクニックはおすすめです。これを活用するためのアプリは検索すればいくつも出てくるので、自分に合ったものを導入しておきましょう。

どうしても忙しい時は一コマだけでも取り組む、といった使い方もできます。休憩の時にストレッチをする、音楽を聴くなどをあらかじめ計画に入れておくのもいいかもしれません。

SNSなどで定期的に情報発信するというのも一つの手です。ただ余計なことも目に入ってきますし、気を取られてしまう事にもつながります。どの程度活用するかは、自分の普段の使い方と照らし合わせて考えるべきです。

開発の際に参考にしたサイト、記事などはどんな些細なことでもどこかに記録を残しておくべきです。その知識をまた使うこともありますし、振り返りにも重要です。そのためにノートアプリを準備しておきましょう。個人的にはNotionがおすすめです。

さいごに

個人開発において難しいのは最後まで完成させることです。締め切りもなければノルマもないのでついこだわりすぎて完成しないということが多々あります。これは計画をしっかりと立てていれば防げることです。

開発の目的や目標は人それぞれですし技術レベルも違いますが、大変なのはみんな同じです。この記事が少しでもあなたの役に立つことを願っています。


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