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アイデアを生み出す本たち
今回はアイデアや発想に役立った本を紹介します。ほとんどは簡単に手に入るか、図書館などで読むことができるものを選定しています。レベルが高いほど応用的なものになるので、時間がない場合はまずレベル1を読むのがおすすめです。
レベル1
『アイデアの作り方』:ジェームス・W・ヤング
非常に短い本で、本文はわずか60ページほどしかありません。しかし、書かれている内容は本質を端的に捉えています。時代や文化などに囚われない普遍的な内容が抑えられているため、読めばアイデアを出す際の基本的な方法が間違いなく身につきます。
『10分あったら、どう考える?』:野澤 幸司
発想力を試すために今すぐできるコツが数多く紹介されている。「政治と不倫とドーナツの関係を考える」など、ほんの少しの空き時間でも挑戦できるものばかりなの揃っています。著者は日本のコピーライターでもあるので、実例や解説も馴染みのあるものや言葉から作られているのも特徴のひとつです。
『CREATIVE SUPERPOWERS』
これは様々な業種、立場の人々から生み出された本で、そのメンバーは会社の創業者から芸術家まで幅広く集められています。アイデアに対する実践的な考え方を教えてくれる。これまでに紹介した中でもっとも具体的な方法が載っている本でもあります。理屈がわかったから次は行動だという段階では非常に役立つでしょう。
レベル2
『プチ哲学』:佐藤雅彦
「柔軟に考える」や「視点を変える」といった表現はアイデアを考える際の理想として使われるが、あいまいで具体的な手法とはいえません。この本はその実例を可愛らしいイラストともに教えてくれる名著です。ちなみに著者の佐藤雅彦さんは「ピタゴラスイッチ」の制作にも関わっている方です。
『ファンタジア』:ブルーノ・ムナーリ
アイデアには創造力が必要なのはわかるが、では創造力とは何か?この問いをデザイナーという立場から解き明かしていく本です。実際の作品や写真での解説があるので、難しい概念も一目瞭然。美術やデザインについての知識がなくても読み進めることができます。
『Zero To One』:ピーター・ティール
PayPal創設者の講義をもとにした本です。一見すると起業のためのビジネス書にも思えますが、内容はそれ以上に充実しています。単なる経験だけではなく多様な知識から編み出されており、特に「隠れた真実」という考え方は非常に参考になるはずです。また、技術者が陥りがちな失敗について触れているのも特徴のひとつです。
レベル3
『100の思考実験』:ジュリアン・バジーニ
アイデアは基本的に質より量だと言われることもありますが、できるだけ普遍的な問題を見つけられた方が応用が効くのも事実です。この本では哲学などで取り上げられる思考実験が題名通り101通り紹介されている。自分の発想に直接生かされることがなくても、じっくり課題に取り組む経験を積むことができるでしょう。
『一日一禅』:秋月 龍珉
考え抜く練習がしたいなら、禅の公案にあってみるのもよいでしょう。公案とは禅宗において修行するため使われる課題のことで、この本は題名通り365の公案が紹介されています。本格的に坐禅まで組まなくても、読むだけで多くのことを得られる本です。
まとめ
いきなり世界を揺るがすようなアイデアが生まれることはないが、ある程度の知識や練習をこなしていけば役立つものが見つかります。ただし、頭の中で素晴らしいアイデアが浮かんでも、それを行動に移さなければ意味がありません。知識と練習を通じて自分のアイデアを具体化し、他の人に役立つものにするために、今こそ一歩を踏み出しましょう。
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