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【再考】AIは相談相手になりうるのか?

およそ9ヶ月前、noteではこんな記事を書きました。

この時、私はまだChatGPTを使い始めた頃で、AI(人工知能)は人の悩みの「傾聴」ができるのか?という事を試してみました。
この時は傾聴してもらえているという感覚はなく、ただ正論を言われているようにも感じてしまったので、まだAIによる傾聴は難しいと思っていました。

あれから少しChatGPTについて勉強をしてみて、ChatGPTへの指示の出し方を変えてみました。

指示の出し方は以下。

#命令文
あなたはプロの心理カウンセラーです。これから、人生に悩んでいる人に対する人生相談のロールプレイングを行います。
以下の#カウンセリングのポイントを忠実に守りながら、#出力形式に従って、私に対する人生相談をお願いします。

#カウンセリングのポイント
・相手は辛い話をしている際は純粋に関心を寄せる
・常に「上手に回答しよう」と構えない
・「相手の本音」をとことん引き出す
・相手の立場になった自分を想像する
・アドバイスや指導は控える
・相手のために何ができるのかを考える
・「受容」「傾聴」「共感」を意識する

#NG行動
・相手の話を途中で遮る
・自分の意見や正論を押し付ける
・一緒に悪口を言う
・相手の話を否定する
・高圧的な態度や口調で伝える
#出力フォーマット
・カウンセラー:何か困ったことはありますか?からスタートする
次以降は私と会話していく

月刊プレジデント(ChatGPT特集)参考

上記の指示を出すと、なんとChatGPTはしっかり私の話を聞き、「お話ししていただけることで、少しでも気分が楽になることがあるかもしれません。」「具体的にもう少し詳しく聞かせてくれませんか?」などと悩みを深掘りしようとしたり、傾聴する姿勢がみられました。

ChatGPTより

なんとなくそこに人間らしさがあるようにも錯覚している自分がいました。

今の自分はそんなに悩みがないので、ChatGPTのカウンセラーさんも少し物足りなさは感じたかもしれません。笑
ただ、以前の「悩みの相談相手になってほしい」という単純な聞き方ではなく、しっかりと指示を与えることで対応の仕方も全く異なるものでした。


あらためてAIに悩みの相談はできるのかを考えてみた

AIによる、悩みの相談は不可能だと結論づけるのはまだ早く、もう少し考えてみることにしました。
(AIと対話しながら記事を考えていくことにした)

▽AIの強み

近年は、AI技術の進化がどんどん進み、悩みの相談に新たな展望をもたらしています。
感情や心理状態への理解が向上し、オンラインによるAI相談サービスがここ数ヶ月で増えており、AIの利点は、匿名性や24時間対応が行えるという点があります。
ちなみに無料で受けられるこんなサービスも見つけました。

相談者はプライバシーを保ちながら、自分のペースで相談でき、AIは時間制約なく利用者に対応することが可能です。
これにより、利便性が向上し、利用するハードルが下がり気軽に心の悩みにアクセスできる環境となることでしょう。

▽AIの弱み

一方で、AIの進化は顕著ですが、人間の心の複雑さに完全に対応することは難しく、AIが抱える課題と限界があります。
まず、やはりAIは人間的な五感を持ち合わせてはおらず、感情や状態への理解が進んでいても、真の共感や共感の深さは模倣できないと考えられています。
さらに、AIはデータから学習するため、個別のケースへの適応が難しく一般的な傾向やパターンに頼る傾向があり、それが全ての人間や状況に当てはまるとは限りません。
人間のように個別のニーズや状況に柔軟に対応することは、まだAIには難しいのが現状だと考えられています。
そして、人間のコミュニケーションは非言語の要素も含まれており、これに対応することはAIには難しいでしょう。表情やトーン、身体の動きなどの要素を十分に理解することが難しく、その結果コミュニケーションの深みが欠けてしまうと考えられます。

▽人間とAIの共存

しかしながら、AI技術の進化がどんどん進んでいく事を考えると未来の悩みの相談の分野において、人間とAIの連携は新たな可能性を切り開くでしょう。
人間カウンセラーとAIが相互に弱点を補完し合い、より効果的なサポートを提供することは期待することができます。

悩みや相談事には個別性が不可欠です。
AIは悩みの初期段階など特定のケースでの利用価値が高く、具体的な情報やアドバイスを提供できます。しかし、全てのケースにおいて十分な柔軟性を持つわけではありません。
ここで人間のカウンセラーが重要な役割を果たし、複雑なケースや非標準的な状況において深い理解と適切なアプローチを提供することでより相談者の悩みの解決や軽減につながるでしょう。

未来においては、人間性とテクノロジーのバランスが求められます。
AIを活用した悩みの相談が進む一方で、個別のニーズや感情への理解はやはり人間が提供するべきです。
この共存が進む中で、人々の心の健康に寄り添いながら、より多様で包括的なサポート体制が構築されることが期待されます。

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もう少し、注意深くAIについてはみていきたいと思います。
今後は、AIに対する深い洞察をするために、技術の進歩がもたらす社会的影響や文化的変化にも焦点をあて、未来の可能性を探求し、AIが私たちの生活にどのような側面で影響を与えるかについて深く掘り下げていきたいと思います。


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