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研修記録|人材に関するセミナー

早いもので2月も後半に差し掛かってきました。
3月に入るとチラホラとあらゆる組織から『人事異動』の話題が聞かれます。

人事異動って何のためにするんでしょうね。。
組織を良い方向に導くためには必要なのかもしれないけど、間違ったやり方をしてしまうとスタッフのモチベーションの低下に繋がってしまうので、私の前職など、これまでの経験上あまりいい印象がない。笑

なので当然、私が今所属している法人は決まった月に人事異動が検討されることはないのです。


▽上層部主導で決まっていく人事異動

一番大きな問題はこれなんだろうなと思う事があります。
トップダウンで「来年度のあなたの部署はこちらです」と通達される。当然、断ったら辞めざるを得ないという暗黙の圧力のようなものがあるので(今のあるのかな?)渋々受けるしかない状態でした。
結果的に自分のやりたいことではないんだよなぁ〜と組織にいることが窮屈に感じ退職への道を辿る羽目に。。
(そんな経験をしました)
そんな事が頻繁に組織で起きている気がするのです。

▽トップやリーダーこそ変化が大事だ。

というのが私の経験上感じている問題意識。
組織のトップやチームのリーダーが間違ったマネジメントをしてしまうと、組織のスタッフのモチベーション低下に繋がり、より組織を悪化させてしまう。
最悪の結果は優秀な人がどんどん退職してしまうことで、問題である開いたままの蛇口を締めないと、どんどん流れ出てしまうのです。

成果を出すのは「人」であるので、私は「人を大事に」人へ投資する事が重要で、また組織のトップやリーダーが今のマネジメントが正しいのかをチェックしたり、人材に合わせたマネジメントなどを学ぶ機会が必要だと思っていました。

うまくいっていないことに薄々気がついている組織は多いと思います。
「なんでウチの会社は人が集まらないんだろう?」
「なんでウチの会社はすぐに人が辞めてしまうんだろう?」
「なんで若い人が入ってこないんだろう??」
という事に気がつき始め、何に原因があるのかを知ろうとしている人も増えてきたような気がします。
ただ、何をしたら良いかわからない状態でもあるのかと。
開いた蛇口の閉め方を知らないのです。

▽トップ・リーダー向け研修

そんなところに課題意識を向けていたら、「人材の確保・育成・定着のセミナー」の講師依頼が私のところにきました。
ありがたい事に人材の採用に関しては、今は全国から多数応募を頂けている状態で困ってはないので、どんな事をして人を集めているのか、また入ってから大切な人材に対してどんな関わりをしているのか、今どきの人材(活躍している人材)の傾向などを100分の中でお話しました。

▽まずはアンケートの結果から

セミナー参加者には事前アンケートを取っていたので、まずはその回答と分析から。

アンケート結果より

当日の参加者の7割が法人のトップであったり、人やサービスを管理している人たちでした。
そんな中でこれから就職をしていく学生も混ざっていました。

アンケート結果より

参加者の年代で見ると40代以上が75%。
やや年齢層的には高めでした。集めた層が組織の上の人たちなので、予測できた結果です。

アンケートの結果より

組織の今の困り感として「人材が採用できない(人材不足)」や「人材が育たない」はどこの組織でもやはり起きているようでした。

アンケート結果より

働く上での優先度については、自身のワーク・ライフバランス支援の対象者(いわゆるお客さま)の幸せや満足度を高めることが最優先で、一方で自分自身の幸せ他者や社会への貢献はそんなに優先していない事がわかった。

自分自身の「幸せ」については、おそらくそんなに自分の「幸せ・幸福度」について意識している人は少ないからではないでしょうか。

アンケート結果より

ただ、次の質問では矛盾している結果も見られました。
働く上での優先度は、利用者(お客さま)の幸せや満足を最優先しているのにも関わらず、今の組織を働き続けている理由や選ばれている理由を聞いた質問では、利用者(お客さま)との良好な関係と答えた人はわずか一人
また、自分幸せはそんなに重視していなかったのに、待遇面スタッフとの良好な人間関係と回答した人が多かったのです。

そして、やはりここでも社会への貢献に関しては意識が低く、法人の理念やミッションなどは働く上ではそんなに重要としていないようだった。

▽どんな仕事観が幸せなのか

うーん、何だろうか、この矛盾とこれから社会に出ようとしている若者の価値観とのズレは。。

きっと「幸せ」という言葉に関しては、少し考えにくい傾向があったような気がします。
ウェルビーイング(幸福・健康)という言葉が浸透してきた現在では、より自分自身に意識を向けていく事が大事になってきています。

働く上で自分が優先していること、自分が働き続けている理由の双方で回答が多かった「ワーク・ライフバランス」についても、じっくり聞いていくと意識の違いがあるような気がします。

・自分の人生の中心に「仕事」を置いている人は、仕事にはしっかりとした休息が大事で、継続的に働くためにも休日はゆっくり休みたい。

・自分の人生の中心に「自分の好きなこと」を置いている人は、仕事はあくまで生活の安定のためであって、プライベートをしっかり充実させたい。プライベートをより充実させるために仕事を選ぶ。

こんな意識の差もあるような気がする。

ちなみに私は仕事もプライベートもごっちゃになっていて、自分の好きなことが仕事になりつつある。笑
ワークとライフの垣根をなくす『ワーク・ライフ・エンリッチメント』という概念にもあるように、私の中では垣根がなくなりつつある気がします。
(意外とそれが幸せ。)

やはり、時代とともに価値観をアップデートさせていくことは重要だし、組織の文化や風土を作るのは組織のトップやリーダーの役割だと感じている。
というお話でnoteの記事は締めたいと思います。

資料より


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