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縦軸と横軸

「才能・個性・らしさ」を育むいしかわいづみです。

こちらの記事で書いた縦軸と横軸の話。
縦軸は親子の関係、横軸は仲間との関係で、その交点に自分の「才能・個性・らしさ」がある。

角田光代さんの「ひそやかな花園」を読んだ時、その人の「才能・個性・らしさ」を形成しているものは
先天的な遺伝子的要因と、後天的な環境的要因とどちらの影響が大きいのだろうかと考えた。

※以下ネタバレあります

物語の中で夫婦は、第三者からの人工授精をする際に
子どものためを思ってと、学歴、体型等なるべく良い条件の精子提供者を選んだ。

結果的にそれが、父親自身の自尊心を傷つけることになったのだが。

その気持ちはわからなくはないなぁと思った。
もしも同じ立場だったら、同じことをしていたかもしれない。
でも、それだけでもないよなぁとも思った。

食べた物が身体をつくるように
出会いが心をつくる
私はそう思っている。

誰と出会い、どんな人たちと過ごすかで、人生は変わる。
良い悪いではなく。

だから私の子どもたちが、受験で希望が叶わなかった時も「どの学校へ行くかより誰と出会うかが大事だから」と話した。
(余談:この時「珍しくいいこと言うねぇ」と娘に言われた・笑)

だからと言って、先天的な要因が全く重要でないわけではない。
生まれ持ったものを大切にしつつ、新たな出会いによって、それを広めたり深めたりしていく。
そんなイメージだ。

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縦軸と横軸
その交差する点にある自分という存在。

地球の経度と緯度が、唯一無二の場所を示すように、その存在もまた唯一無二なのだ。

私はそれを伝えていく。
見たものを見たままに表現する場をつくって。


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