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パンケーキの国で
子どもの言葉と教育ラボの投稿で引用されていた言葉が気になって読んでみた本。
パンケーキの国で
超ざっくり内容を言うと、日本人親子がデンマークの学校に通った時のお話。
デンマークの教育のここがいいよ!
っていうのは勿論しっかり描かれているのだが、ある意味影の部分、経営難や上手くいってない部分までちゃんと描かれていることに好感が持てた。
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一人ひとり違う人間として完成されること。
人が個人として完成されれば、その後どのような職業を持っても、よき農民、よき商人、そしてよき国民となるのであってその逆はない。
初等教育に関してのこの文章にはものすごく共感した。
違いを認め合い、人として尊重し合うこと。
それって生きていくための土台。その上に職業とかそういう専門的なこととか「やる」ことが乗っかるイメージ。
「個」という土台、人としての土台がしっかりしていなければ、どんな建物を建てても崩れてしまう。
だけどこの土台作りってめっちゃ地味だし、当たり前なことだから、意外と大事にされていない気がする。
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もうひとつ印象的だったのは、デンマークの親たちが、当たり前に「教育は親がするもの」だと思っていることだった。
著書の中で「日本人は自分の子どもの教育を何故他人に任せるの?」という素朴な疑問が作者に投げかけられた。
「国に任せたら国のいいようにされてしまうじゃないか。」と。
それって今の日本のことじゃん!と、ハッとした。
国民の為の国家なのだから、「国のいいようにする」ということ自体は間違っている。
間違ってはいるけれど、ある意味自然なことのようにも思える。
誰だって自分のいいようにしたくなるじゃんね(人間だもの。)
政策を批判することは簡単だ。勿論それは悪いことではない。意見することは大事。
だけど、批判するだけではダメなんだ。
国任せ、学校任せで文句言ってるだけじゃダメなんだ。
ということに気付かされた。
自分は子どもにどんな教育をしたいのか。
全てを親だけでやることは難しいけれど、その為の選択や最大限の努力は親がやるべきことなのだ。
それは親の義務なんだけど、デンマークの人々はその義務を楽しんでいるようにも思えて、少し羨ましい気持ちになった。
こんなこと言ってるけど自分も全然学校任せ、他人任せだったなぁ…。
基本的に真面目だから(笑)義務って聞くと重くなっちゃうんだけど、楽しんで義務を全うできたらいいよね、って思う。
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家庭でも学校でもない、サードプレイスの教育の場として、是非使って欲しい。
よかよか学院子ども国語塾。
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