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家族というものがなんだか愛おしく思えた話

このお話会の感想を。

前回に引き続き今回もゲストスピーカーで中学1年生の男の子が登壇した。

前回は彼の「どストレート」な言葉に衝撃を受けまくり、ちょっとピリっとした感もあったんだけど
今回は質疑応答形式だったせいか
もう彼の「どストレート」さ加減を知っているからか、めちゃくちゃ楽しくて、あっという間の1時間だった。

(ちなみに前回の感想はこちら)

今回もやっぱり、彼は素直に「どストレート」に、そして真摯に大人からの質問に答えてくれた。
そしてやっぱりその言葉に衝撃を受けることとなる。


学校に行かないと決めて変わったことはあるか?という質問に対して、無いと答えた。
「僕は変わっていない」
と。

そうなのだ。
彼の中では、ただ学校に行きたくないから行かないってだけなのに、周りが「何かあったからに違いない」と決めつけていただけなのだ。
彼は彼として、変わらずそこにいるだけなのに。
それなのに周りの大人たちが急に騒ぎ出し、あーでもない、こーでもないやってるだけという。

これ、なかなかの衝撃だった。

大人たちは「何かあったに違いない」と思い、「なんで行かないの?」とその理由(原因)を探す。
なんだけど、そもそもその理由(原因)がないわけで。
ないものを探してなんとかしようとしているわけだから、そんなんできっこなくて。

彼自身も行かないことに「理由はない」と言っていたし、理由を問われることも、ものすごくイヤだったと話した。
そりゃそうだよね、無いものは無いんだから。


大人になると理由をつけたがる。
理由があると安心するから。
そのせいにできるから。

でも確かに、理由がないことなんていっぱいある。
それもまた、大人になると忘れてしまうことなのかもしれないし
理由をつけるのは、子どものためじゃなくって、周りの大人が安心したいからなんだと思った。


冒頭でばなな先生が
子どもにとってのふとうこうは、長い人生の中のちょっとした出来事だけれど
大人にとっては一大事で
そこに大きなギャップがあるんだと話した。

正にその通りだった。

頭ではわかっていたけれど。
やっぱり実際にリアルな声を聞くってすごいよね。衝撃が。

こうやって書くと、大人ダメじゃんw
って思うけど
イヤまぁ実際ダメなんだけどw

でもね
自分が安心したいから
ってのもあるけれど
なんとかしたいって気持ちも
何かあったんじゃないか?って心配することも
親だからこそ、なんだよね。
子どもを大切に思うからこその行動なわけで。

子どもから見たら、なんかズレてんなぁ…ってことも
勝手に問題視して、解決に一生懸命になってしまうことも。

すんごい客観しすると茶番っぽく思えてしまうんだけど
私はなんか愛おしかった。
愛おしく感じた。

そのすれ違いさえも愛おしい。

すれ違ったり誤解したりぶつかったりしながらも
一緒に生活をする。
人生を生きる。
家族ってそうだよなぁ…って。

その出来事がきっかけで、また新しい家族の物語が生まれる。
その、繰り返し。

なんかね、とっても愛おしくてあたたかい気持ちになれた。


結局子どもって大丈夫なんだなぁ。
というのが結論で。
もっと信じてあげたらいいんだよね。
子どものことも。
そして、その子の親である自分のことも。

「子育て成功してる人なんている?」
と、彼は言った。
全くもってその通りだ(笑)

何故か私たちは子育てを失敗してはいけないという激しい思い込みがある。
何を持って失敗とするかも
わかっていないのに。

子育てってもしかしたら
そういうものなのかもしれない。
泣いたり笑ったり試行錯誤して
失敗し続けることが
先祖代々行われてきて
これからも代々行われて行くのかもしれない。

それもまた、なんか愛おしいよね。


次回は6/8のマンスリーお話会

発達障害について一緒に考えましょう。


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