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花組『二人だけの戦場』のライブ中継を見ましたが…(←含みのある書き方!)。

仕事漬けのGWでしたが…5/5に1日だけ休みをぶんどって、花組『二人だけの戦場』のライブ中継を見に行ってきました。
内容は正塚ワールド全開でしたね。
おかげで…“私と正塚作品の相性悪すぎ問題”を再確認させられてしまった!Σ(゚д゚lll)

作・演出の正塚晴彦先生の作品といえば…骨太の社会派で、キーワードはクーデター・独立運動・戦争帰り・殺し屋・探偵など(←めちゃくちゃ勝手なイメージ。もちろん違うのもありますが)。うん、ハードですね!
独特の美学が感じられるし、主人公はスーツの似合う大人な男が多く、確かに格好良いんですけどね!
片や私の好みは…耽美・妖艶・誘惑、哲学的な感じのもの、もしくはキラッキラのショー。
…そりゃあ合うわけないですな┐(´∀`)┌
でもご贔屓様のれいちゃん(柚香光さん)が主人公だから見ないという選択肢はない!(今回みたいに休みが取れたら…ですが←急に弱気)

『メランコリック・ジゴロ』や『カナリア』なんかのコメディ寄りの作品は割りとイケるんですが…正塚先生のハードボイルド系の作品はすこぶる苦手(ハードボイルド自体は好きですよ)。正塚作品は会話がリアルだといわれますが、私にはすごく違和感があってなんかストレスを感じるんですよね…(たぶん話し方が苦手なんだと思います)。
それにどの作品でもヒロインがどうも好きになれない。
…それでもやっぱり見ないという選択肢はない!

この作品は主人公が起こした上官殺害事件の裁判とその事件が起こるまでの経緯が語られています(そしてそれを過去の話として、冒頭と最後でインタビューされているという構造)。
その粗筋だけ切り取ると…「割りと嫌いじゃないんですけど!」と思います。でも実際見ると「暗くて重い話は好きだけどなんか違う…」となるのはなんでだ…?
それでも一応好きなポイントがあったので、感想らしきものを書いてみます。


①軍服祭り再び♪ヽ(*´∀`)ノ

前回の本公演『うたかたの恋』に続いての軍服。しかもまた違ったタイプ!
士官学校卒業の時の白軍服(帽子付き!)のまぶしいこと。発光してませんか?
理想を語る主人公のシンクレアに溌剌とした若さと発展途上の青さを感じてたまらない…!青春ですね。
それがラストシーンともなると、15年(だっけ?)の時を経ているためか円熟味や渋さを感じてしまった…。この変わり様がすごい!(←この場面軍服じゃないけど。そしてまだそんな年齢じゃないはずだけど?)
軍服に話を戻すと…やっぱりポスターでも着ていたネイビーの軍服が好きですね゚+.゚(*´∀`)b゚+.゚
白シャツとネクタイがポイント高いと思います!あと肩の部分に帽子を挟んでいるところがツボりました(しかもちゃんとその帽子をかぶる!)。


②シンクレアとクリフォードの友情…というかわちゃわちゃ感!

シンクレアのれいちゃんとクリフォードのひとこちゃん(永久輝せあさん)の並びが美しすぎる…。
散々苦手だと書いておきながら、正塚先生は男の友情みたいな場面を作るのが上手いなぁと思います。
特に赴任先の基地に行く時の掛け合いの歌が良い!
同じところに行くのが嬉しそうだし、理想に燃えるシンクレアをクリフォードが心配してるとこがまた…!何度も言われていますが、クリフォードはホント良いヤツですね。
着任先の上官に自己紹介するところの、互いにかぶり気味で全くかみ合ってないけど、実は仲良しだよねって感じも好き。れいちゃんとひとこちゃんの組み合わせが新鮮だし、じゃれ合ってるんですか?という感じの2人のやり取りを見てると癒されます。ほっこり。
カーテンコール(←急に話が飛んだ!)でブルーレイの宣伝をしてましたが、れいちゃんはひとこちゃんの眉間の皺を推してるんですね?(そこは同意したい!)
幕が下りてる間、眉間の皺を寄せてものまねしてるれいちゃんの姿がかわいい。ここでも仲良し感に癒されました(←どんだけ疲れてるんでしょうか…?)。


…ってそれだけですか?
作品の重さや力強さに比べて…ペラッペラなうっすい感想ですね!(←まあそれはいつも通り)そしていつもより圧弱め。
我ながら、好きなものとそうでないものとの落差が激しすぎてびっくりします…σ(*´∀`*)

シュトロゼック氏やハウザー大佐やラシュモア軍曹など脇を固めるオジサマ方が良い味出してるし。
全員がすごい熱演だったし(特にシンクレアが上官殺した後の過呼吸や手の震えとかの反応が迫真過ぎて「見てられない!」って思いました…もちろんいつも通りガン見したけど)。
問題提起も感じさせられるし。
…素晴らしい作品なんだとは思います。評判もすごく良い。好きな人にはたまらない世界観!
でもやっぱり私の好みじゃないんだよな…。
いくら宝塚を好きだといっても、どうしても相性悪い作品はありますね。…そこは自分の感覚に正直にならないとね?(←と自分の狭量さをごまかしてみた)

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