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月組『応天の門』『Deep Sea』の思い出・2/11(夜)編(その1)

もう2か月以上前のことになりますが…宝塚大劇場に行ってきました。今更だし、時系列がおかしいですが。
そこで予告?通りに月組公演『応天の門』『Deep Seaー海神たちのカルナバルー』の思い出話でも。相変わらずまともな感想ではないです。

大劇場遠征は実に9年振り!の4回目(←18年以上観てるのに?)。
月組の本公演の生観劇は『ピガール狂騒曲』他(2020年)以来、約2年半振り!
月組さんにはフラれっぱなしなので、ここ2年で唯一観られたのが『Rain on Neptune』(2022年)。…むしろなんで別箱のコレが観られたんだろう?
観ていない間に(ライブ配信なんかは見てるけど)世代交代が著しい…∑(゚Д゚*)


だいぶうろ覚えですが(記憶違いとかありそう)まずはお芝居の『応天の門』について。

これは…「もしかしたら原作漫画を読まないで観た方が面白いかもしれない」と思ってしまいました(あくまで“私の場合”はですが)。
ちょいちょい改変されているところが気になってしまうし、どうしても漫画の道真の顔がチラついてしまう…。
しっかり『応天の門』の世界が成立してるし、面白いですけどね!先入観なしの方がより楽しめそうσ(゚Д゚*)
冒頭の道真と業平の出会いの場面なんか、屋敷の門の上で月を背にした道真に「おおっ!原作っぽい」と思いましたし、「どういう風に展開されるんだろう?」とワクワクしました!(゚∀゚*)(*゚∀゚)

主人公の菅原道真は少年なので、大人な雰囲気が持ち味(と私は思ってます)のれいこさん(月城かなとさん)だとちょっと違う感じかな?
とはいいながら…ふとした表情が道真っぽいし(ふてくされてる感じとか目付きの悪さとか)、「まだまだ青いな」(←何目線?)と思わせる少年っぽさが見られたりで、さすがの演技力ですね。
あと美しい。道真美形設定じゃないですけどね。それもまた良し!…だって言動キツめの美形って、Sっ気増して良いじゃないですか?ふふっ♪(←また変なこと言い出したよ)

ちなつさん(鳳月杏さん)の在原業平は、もちろん色男でした(←うん、知ってた!)。検非違使の格好(武官の束帯姿)が素敵。うっとり。:+((*´艸`))+:。(平安好きとしてはどれも捨てがたいのですが)。
やっぱり道真と比べると大人ですね。気を配るべきところはちゃんとしてるし。そんな2人の違いを楽しみたかったのですが、思ったより道真と業平のバディ感がなかった気がする。残念。できればもっと絡んでほしいです!(*´∀`)ノ(…いやでもお楽しみはショーに取っておきましょうか?)

勝ち気で姉御肌なキャラって宝塚のヒロインとしては珍しいけど、うみちゃん(海乃美月さん)の昭姫がビジュアル含め格好良い!
宝塚を観始めた頃からずっと「月組の娘役さんは強そう!」(←“自立している”という意味で)と勝手に思っているのですが…今回もそのイメージを裏切らなかった!というかますます強めたかも?(←裏切ってくれてもいいんですよ?)

からんさん(千海華蘭さん)が結構な上級生なのに幼帝(13歳!)が違和感なし…とか、大拙(スキンヘッドの大男)の作り込みがハンパない…とか、藤原常行が毒入りのお酒飲むとこ(「お前が飲むんかい!」と心の中でツッコミを入れてしまった)とか…いずみん的びっくりポイントもあり。

藤原基経の風間柚乃くんが良いじゃないですか!ゆのくんの印象が『I AM FROM AUSTRIA』(2019年)で止まっていたので、これまたびっくりポイント。
邪魔者には容赦しない非情さや冷酷さ(←無表情で高子の裾踏むとことか怖いよ)が際立っているけど、吉祥丸への追憶で、それだけないことはちゃんと見えてきますね。でも目的のためにその人間らしい心を捨ててるから…やっぱり怖くて歪な人物だな。

この物語は、トップコンビが全く恋愛で絡まないけど、それはそれで良し!(←なんせ私は少年漫画脳をしているので)権謀術数蠢く朝廷内の権力闘争とか…傍目で見てる分には楽しいですし♪
ラストシーンの構図が良いですね。大きな月と藤原氏の面々をバックに、道真が1人銀橋に立つ…これから藤原氏に立ち向かっていくことを予感させますなー。
「戦いはまだ始まったばかり」って言ってますしね。…でも「あれっ?道真そんなキャラだったっけ?むしろ巻き込まれたくない感じじゃなかったっけ?」と最後の最後でツッコミたくなったけど。
まあこういう終わり方も、これはこれで良し!(原作は完結してないので、どう転ぶか分からないですしね)。

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