【どこにでもある風景・7】清々しいまでの廃墟・縮尺のおかしい案内地図
ふらふらと歩いていて思い出したのは、小学校のころの登下校の道。
秋が近づくと紫に色づく実だとか、金木犀のにおいとか、おせんべいみたいだといつも思っていた古い家の塀とか、セイタカアワダチソウの前を息を止めて走ったこと(喘息になるって思ってた)だとか、色とかにおいのある思い出がぽつりぽつりと浮かんできた。
思えば毎日同じ道を歩いて、Googleマップも真っ青な解像度で風景を眺めていたんだろうな。
既視感……と思ったらイケアの色使いだね。青と黄色で、北欧みある。でもボーリング場。
街によくあるこういう案内地図が好きで、見かけるとつい見入ってしまう。それはそうと、なんかこれ縮尺がおかしい気がする。
清々しいまでに廃墟。中はすっからかんで、なんだろうな……生きながら死んでいる、みたいな。
これ写真が悪いのだけど、よく見るとタイル張りで社名が作られていて、すごくかわいいんですよ。
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冬休みに入ったので、ひとりでふらりと散歩が難しくなってしまったな。夜のまちも歩きたい。
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