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【どこにでもある風景・8】西独・秤の墓場

ひとり歩いていると頭の中にあるサーチライトが勝手に発動し、片隅に追いやられていたぐしゃぐしゃとした感情のかたまりを見つけ出す。

それをひとつずつなぞりながら、ほどきながら、言葉にしていく作業が好きだ。必ずしも「言語化できてすっきりした」といった類のものばかりではなく、思わぬ痛みを引き連れてくることもむしろ多いのだけれど。

言葉にすることが最善のソリューションだとは思っていない。それでも順不同に羅列されているだけの感情に筋道を立ててやり、順序よく並べ、意味を与えることで、そこへ至るまでの思考がクリアになり、「あの感情は(少なくともわたしにとっては)間違いではなかったのだ」と少しだけ自分を好きになれる気がするのだ。

『西独スチールチェーンソー』

「西独」という文字と、古めかしいフォント、全面に張られたタイルすべてに心ときめく。車でここの前を通るたびに写真に収めたいと思っていた。


IKEA風ボーリング場

ボーリング場、屋根に巨大なピンのオブジェ置きがち問題。ラウンドワンですら従うのだから、暗黙の何かがあるに違いない。


秤の墓場

「秤の墓場」というしょうもない駄洒落を思いついてしまい、どうしても撮らざるを得なかったんです。


子供の国駅

目の前にある観光スポットの名前は「こどものくに」なのに、なぜ「子供の国」駅なんだろうと昔から思っている。日南線の黄色い車両がかわいい。駅の近くに取材に行ったときにちょうどホームへ電車が入ってくるのが見えて慌てて撮った1枚。


年末。とりあえず仕事は納めたものの、年始に出さなきゃいけない原稿がいくつかある……がんばろ。

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