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GYAO!がなくなるって

3/31でGYAO!がサ終、購入したものも視聴不可になるというニュース。GYAO!の場合は購入と言ってもレンタルだから、パーマネントに所有する購入とはまた違うけれども、デジタル・ダウンロード販売のディストリビューターってどの程度まで先々の責任というものを捉えているのか不安になるよね。

映画も音楽も、無限にコピーされたりしないように販売元がきちんと管理しながら販売している。それと同時に、アカウントごとに端末と紐付けしたりして、複数のデバイスでダウンロードしたりも可能、なのは販売元がちゃんと仕事してるからであって、そういうとこが消滅してしまったら、Kindle本もiTunesStoreもAmazonデジタルミュージックストアで買った音楽も、クラウドに預けてある諸々はどうなるん?なくなる前に全部ダウンロードしてねってある日突然言われても全部合わせて何TBあるん?みたいな話になったらホラーだよね。

今となってはブックオフだって、何でもかんでも買い取ってくれるわけじゃない世の中になってきた。在庫を物理的に抱えていくのが厳しいから、CDだって本だって、持っていけば買い取ってくれるわけではなくなっている。そんなご時世だからデジタル購入が捗ってしまう人がきっと増えているけど、コンテンツプロバイダが消滅していく未来について、コンテンツプロバイダ側も事前に明確な提案をしてくれてもない中、私たちはデジタルダウンロードにお金を払ってクラウドに預けていたりするわけで。

書籍、映像、音源の管理について、きちんと考え直すいい機会なのでちょっと考えてみた。レア音源はHDD複数にバックアップをとって、それプラスCD-Rに焼いたりもしている。実際、iTunesStoreなんかは容赦なく期間限定販売したあとは再ダウンロード不可にした音源とかも、過去にはあるのでこの先もあってもおかしくないから。

Amazonて企業を大して信頼してないくせについKindleで書籍を買ってしまったりしているが、それらについてはある日突然Amazonがこの世から消えることになって購入したKindle本が全部読めなくなったとしても、そこはまあ我慢しようかなみたいな気分ではある。少なくとも今この瞬間は、書籍については諦めがつく。私の場合は本棚に本を並べる趣味自体がないので、読み終わった書籍は大体処分してしまう習慣が身についている。CDで居住空間を圧迫され続けて生きてきたので書籍にさくリソースがないのが当たり前の人生だったから、書籍に関しては思い切りが異常に良いのだ。

ただ、毎月メンバーシップを払っている自炊代行業者のクラウドに置いてる書籍は、ダメだ、諦めることはできない。今まで仕事で携わった掲載誌、私の分だけでなく息子氏の分も含めて全部、自炊代行業者に紙の雑誌を送って全て電子化してもらい、何百冊単位がクラウドに収蔵されている。もちろんHDDにもバックアップは取ってあるんだけれども、HDDだって壊れる可能性があるので、クラウドに収蔵されていて、必要ならば再ダウンロード可能という状況が心の拠り所となっている。あれがなくなったら生きていけない。

ちなみに私がプレミアム会員ライトで毎月メンバーシップ支払ってる自炊代行業者はここです。

もちろん、紙の本だって保管状態が悪ければ劣化するし、引越しで紛失するリスクだってあるのだから、世の中にノーリスク万全の体制なんてものは存在しないわけだが、「コンテンツ・プロバイダのサ終」というニュースを見る度に、それが自分に直接関係のない会社だとしてもなんだか不安でモヤモヤした気分になってしまう。デジタル・コンテンツって財産だからねえ。

今日の1曲


今日のパンが食べられます。