ぼちぼちとがっつり
こんにちは。暑い夏が終わり、スタジオには気持ちの良い秋の風が吹いています。
みなさん、練習していますか？
前回のjournalの冒頭で、がっつりとやりこむ期間を設けると、普段の練習では見えなかったことが見えてくると書きました。
今回のjournalでは、「がっつり」の方ではなく、普段の練習について書いてみたいと思います。
わたしの毎日のヨガの練習時間は、平均して1時間ほどです。これはあくまで「平均」で、実際には大体1時間くらい、時間を作って2時間3時間とがっつりやる日もあれば、短いと15分で終わってしまう日もあります。
練習時間にばらつきはあれど、基本的に毎日マットの上に立つようにしています。
最初から毎日練習できていたわけではなく、以前はできるときにやるというスタイルでマットに立っていました。
仕事が忙しい/筋肉痛がやばい/どこかを痛めた/二日酔い/気分が乗らない/低血圧でしんどい/気圧が…等々、いつでもすぐに出せるように100個ぐらい練習しない理由を準備していました。笑
やらない理由をため込むって、結構エネルギーがいります。
あるこの世の終わりのような二日酔いの朝、猛烈な胃腸の不快感で眠るに眠れず、酒鬱で沈み切った気分のなか、ふと思い立って太陽礼拝をしてみました。
呼吸は浅く、身体は思い通りに動くわけもなく。
いつもの5倍くらいの時間をかけて動くなかでふと気づきました。
二日酔いのしんどさよりも、練習しない言い訳を用意してもぞもぞしている自分の今の状態がしんどいことに。
それ以来、やらない理由を見つけたら捨てるようにしています。
これがなかなか難しくて、実に巧妙にさりげなく、しかもちょっと良い感じに自分が言い訳を用意していたことに気づいて、おげげとなったりしました。
まず決めたのは、とりあえず毎日動く。
これはクラスや他の仕事で動くとか、散歩やダンスではなく、ひとりでのヨガの練習を毎日行う、ということです。
がっつりフルパワーでやっても良いし、太陽礼拝だけでも良いし、好きなアーサナやフローだけに集中しても良い。
とりあえず動く。
最初のうちは今日の自分が何をしたいのか、どう動きたいのかがわからず苦戦しましたが、そのうちコツのようなものがつかめてきました。
ポイントは全力を出すということです。
よく誤解されるのですが、この場合がっつりと長時間フルパワーで動きまくることが全力を出すことではありません。
自分の身体を観察し、ただただ呼吸をして、ぼちぼち動く時間を愉しむことに全力を注ぐということです。
二日酔いの時に調子が悪ければ、全力で気持ち悪がっている内臓をなだめ、全力で昨晩の弾け切った自分に思いを馳せて、ぼちぼちと動く。
低血圧で朝がしんどいときは、全力で呼吸をして眠たい頭に酸素を送り、全力で寝起きでぎしぎしの身体を味わいながら、ぼちぼちと動く。
忙しくて練習の時間がとれないときは、全力で30分早く起きて、マットの上で全力の15分間を過ごす日を、ぼちぼちと続ける。
「がっつり」動く身体も「ぼちぼち」動く身体も、どちらも等しく愉しくいられると良いなと思います。
そのためには、どちらの場合においても自分の身体に全力で向き合うことが重要だと思うのです。
それでは、どのように全力で向き合っていけば良いのか。
まずは誰かと、今出せる全力を以てがっつりフルパワーで動いてみてはいかがでしょうか。
普段から全力を出し切っている人と一緒に動くと、不思議といつも以上に動けます。
今の自分が出せる「がっつりフルパワーMAX」の状態を知ったうえで、日々の生活の中で「ぼちぼち」のチューニングをしてみてください。
言葉にすると簡単なようですが、実践するとなると結構難しいです。
誰かとフルパワーで動くのは、その日1日出し切れば良いので比較的簡単ですが、自分自身で「ぼちぼち」をチューニングする日々の方が難しく感じます。
油断すると、すぐに言い訳を並べる自分が顔を出します。
「しんどいのにいま無理してやらなくて良いよ」
「やりたいときにやるのがいちばん良いよ」
という言葉は一見もっともらしいけれど、こういう類の言葉に耳を貸して携帯片手にだらだらしているうちは、残念ながら「やりたいとき」なんて一生来ないのです。
万が一「やりたいとき」が来たとしても、身体と心がついていかずに諦めたり、そもそもそのタイミングを見逃してしまうでしょう。
わたしも試行錯誤しています。一緒に試行錯誤しましょう。
生きている限り、身体と向き合わざる得ないのですから。
どうせならこのへんで、全力で向き合いましょう。
穴場のヨガクラスは、「がっつりフルパワーMAX」で動きたい人にも、とりとめなく「ぼちぼち」をチューニングしたい人にも、とにかく全力で体に向き合いたいという人におすすめです。
穴場でお待ちしております。
11月には、「がっつりフルパワーMAX」なイベントを用意しました。
すでにほぼ満員御礼ですがキャンセル待ち予約は受け付けています。
参加する皆様、一緒に出し切りましょう。
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