Nosutarujikku novel Ⅱ 小雪②
翌朝、晴れ渡った街の公園で、夕方5時までどう過ごそうかと考えて、昨日買った新聞を読んでいると、劇場映画の欄に「メロディーフェアーとifもしも・・・」の二本立てで350円が目に入り、映画館に行くことにした。
小さな映画館はこれまた典型的な場末の名画座という風情で建っていて、またこのような感触を楽しむ自分がいた。
11時迄には、まだ時間があったので、夕方面接する会社を確かめに行った。
繁華街というより歓楽街にあるダンスキャバレーで、僕はここでソフトのバーテンの見習いという形で勤