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いまさら文学フリマ東京38の戦利品報告

 先日開催された文学フリマ東京38に参加したので、今回はどんな本を買ったのか、いわゆる戦利品報告をしてみようと思う。出店者としてのレポは前回の記事を読んでいただきたい。

 細かく見ていく前に、まずは全貌を明らかにしてみよう。以下の画像は買った戦利品を積み上げたものである。

 よくもこんなに買いまくったものである。しかし見返してみると、前回ほどではないに気づく。全体を見たところで、次は各戦利品にフォーカスしていってみよう。数が多いので、ある程度まとめてフォーカスしていく。


小説系

 文学フリマの花形といえばやはり小説だ。この点については論を待たないと思う。何しろ『文学』フリマである。小説同人誌の出品が多くなるのも、当然のことであろう。

駒場文学は毎回買っている。
大衆小説セット。
タイトルに負けず毒々しい表紙である。
本に関わる人々の悲喜こもごも。

 今回会場をまわってみて印象に残ったことが、大学のサークルの出店が目立ったことである。おなじみの東大の文学サークル以外にも、京大、法政大学、早稲田大学などの文学サークルが出店していた。もちろん多いのは個人サークルだが、回を追うごとにこうしたサークルの出店が増えているように思われる。

ラノベ4点セット。
正面からの画像なのでわかりづらいが、ぶ厚い本もある。
属性てんこ盛り小説に続きがあるという驚愕。

 今回購入したものは事前にチェックしたものが主である。ライトノベルは基本的に続き物なので、継続的なチェックが大事なのだ。

評論系

尻を真面目に考察する人がいたとは恐れ入った。
涼宮ハルヒ以外に、ここまで細かく考察されているライトノベルもあるまい。
ふわっとしたタイトルとストレートなタイトルの対比。
誰だってよくわからない体験のひとつやふたつはあるはずだ。

 評論系は結構とりとめがない。興味の赴くままという感じだ。前回ほどは購入していないし、内容も軽めだ。

やべー奴は案外いる。それを教えてくれるやべー本。

 今回の注目はこの2冊。一般人から逸脱した人を逸般人なんて言うことがあるが、この2冊はその逸般人にフォーカスしたものである。『履歴書籍』の方はすでに何冊か続刊がでており、思ったよりも一般人は少ないのかもとおもわせられる。

詩歌系

どちらもははじめて手に取った。

 詩歌系はこの2冊。詩歌系では特に短歌に関心があったので、事前のチェックもそちらが中心となった。小説系と同じく、大学の短歌サークルが多く出店していたことが印象に残っている。
 そんな中で手に取ったのが、画像の2冊だ。東大の短歌サークルを始めとして様々なサークルが歌集を出していたが、迷いに迷って京大の短歌サークルの歌集を手に取ることにしたのだった。

その他

制作の助けに。

 文学フリマでは印刷所も出店しており、サンプルをもらったり資料を買ったり出来る。他にも、素材を出品しているサークルもいたりする。今回購入した『小説同人誌のための明朝体フリ-フォント』もそうしたサークルの新刊である。

知っていればトラブルは回避できる。

 これは文学とは外れるかもしれないが、個人的に欲しかったので買ったものだ。トラブルに巻き込まれればそこに文学が生まれるかもしれないが、下手したらそれどころではなくなってしまう。

良いブックカバーは読書の助けになってくれる。
こういった講座系はあまり見かけてこなかった。

 文学フリマでは直接文学や本に関係ないものでも出品されていることがある。今回手にしたブックカバーがそれで、ハードカバーの本にも掛けやすいという優れものである。早く使ってみたい。
 CDの方は、小説家による小説講座をまとめたものだ。関心はあるので、こういった形でまとまっているのはありがたい。

最後に

 以上が文学フリマ東京38の戦利品報告である。これでしばらくは読む本には困らないだろう。どんどん読んでいこう。

 次回の話をしよう。次回の文学フリマ東京39は東京ビッグサイトでの開催となる。文学フリマ東京は回を追うごとに規模が大きくなっており、東京流通センターでは追いつかなくなってきた感があった。規模感にあった会場はやはりここしかないのだろう。
 そんな次回の文学フリマ東京39は、今年の12月1日開催である。次回は何か新刊を出せたら良いな。

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