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奥付に思うこと

 以前に書いた記事で、本を買ったら奥付の記載事項を参考にして、図書整理カードを作成していると書いた。こうして作成された図書整理カードは1,500枚ほどになる。その中には書店で買った本や、コミケなどの同人イベントで買った本が混在している。私は1冊につき1枚というスタンスで図書整理カードを作成しているため、私が持っている本も、最低でも1,500冊程度はあると言うことになる。

 さて、これらの本には、ある一点において明確な差がある。それが奥付の記載内容だ。書店で売っているような本は、出版社が責任をもって発行しているため、記載内容も細部までしっかり記載されている。対して、個人で発行している同人誌は、奥付への記載も発行する個人の裁量によるためか、内容があっさりしている事が往々にしてあるのだ。個人的には、これはかなり参る。というのも、図書整理カードに記載する内容が薄くなると、蔵書を整理する際の手がかりが無くなってしまうからだ。

記載内容が十分な場合は、図書整理カードはだいたいこのような形になる。

 どうにかこれを解消する手立ては無いか? 今のところはごまかせているが、不正確なデータでは図書整理の際に不都合があるかもしれないし、連絡先が記載されていないと、落丁乱丁本を交換してもらうことも、感想を送る事もできない。

 ただ、思い返してみると、自分が制作した同人誌の奥付の記載内容にしても、印刷所のウェブサイトなどで調べて自分なりにこれで十分だろうという内容で原稿を入稿していた。確かに、個人で制作している同人誌なのだから、商業出版のように厳密に奥付を記載する必要は無い。しかし、個人で制作しているからこそ、最後のページまで手を抜かずに書ききりたいという思いがある。また、自分のように図書整理カードを使って蔵書を整理しているという人もいるかもしれない。

 それにしても、同人誌を制作している他の作家の方々は、どのように奥付を書いているのだろうか。もしかしたらこれは研究しがいのあるテーマなのかもしれない。

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