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お仕事匂わせツイート

一ヶ月くらい前に「お仕事匂わせツイート」の話がTwitterで話題になりました。どうも多忙だったり、そもそも仕事の依頼があったりというのをツイートで匂わせると嫌われることもままあるらしい、ということ。

とはいえ、作家って安定した職でも何でもないので、仮に次の仕事のために取材をしたり、プロットを作成したり、あるいは本文を書き上げていたりしても、どこかの段階で頓挫して発行されないなんてことはざらにあるのです。
企画が突然立ち消えになるのはもちろん、レーベルが消滅したり版元が倒産したり。たとえば私が2019年をだいたい捧げた某文庫のための原稿とか、頑張って書き上げたのに発行されなかったのは周知のとおりです(笑)。こちらは関係者のご尽力のおかげもあって、有り難いことに円満解決しましたが。

自分も今年はプロット数本出したけど全部没になってふて寝しましたし、うっすらとしたアイディアだったら両手の数くらい出したけど、やっぱり担当さんの琴線に触れなかったようで「アイディアはいいけど地味」「目の付け所はいいけどだめ」みたいな感じで全部没でした(笑) ※特定のどこかではなく、複数の編集部での話です。
ちなみにプロットのリサイクルは基本的にしない派なので、ひたすら日の目を見ないプロットが溜まっていく感じなのでした。

なので、お仕事を匂わせたとしてもそれが本になるまではまったく予断が許されない状況で、匂わせてる時点では新刊が出る可能性は0じゃないけど0.3とか0.5とか、せいぜい0.8くらいの状態なんですよね。
本が発売されて初めて1になるというか。正直、本が発行されるまでは一円の収入もないですし。

そんなわけで「0」ではなく貴重な「1」になった作品「北鎌倉の豆だぬき 売れない作家とあやかし四季ごはん」が今月発売されます。
よろしくお願いいたします!!

ちなみに鎌倉の本の宣伝をしておきながら、カバー画像は鎌倉じゃないです……(笑)


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