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「歴史嫌い」だった社会人の、世界史独学記録

わたしは中高生の頃、歴史という科目があまり好きではなかった。得意でもなかった。とにかく固有名詞を覚えるのが苦手なので、「暗記科目(と呼ばれているもの)は全般無理!」という感じの学生だった。

そんな私が、今頃になって「歴史をちゃんと勉強しなおそう」と思い始めた。社会人になった今でも相変わらず固有名詞を覚えるのは苦手で、仕事でも人の名前や組織名、システム名、文書名、その他諸々の用語はすべて単語帳やリストにまとめて丸暗記する時間をしっかりとるという努力でなんとかカバーしているが、なんとかカバーできてしまっているがゆえに、「なんでも時間をかけて勉強すれば覚えられる!」と思えてきたのだ(今更感はちょっとある)。

それに加えて、最近、「コテンラジオ」というインターネットラジオにハマり、これに影響を受けた部分もある。歴史をメインに語っているコンテンツではあるが、しばらく聴いていると、歴史と哲学や思想史との切り離せない関係についても理解できてきた。哲学を学ぼうにも、各哲学者が生きた時代・土地の背景を理解しないことには、正しい理解につながらない。哲学や思想史についてもこれから時間をかけて学んでいきたいわたしにとっては、歴史の知識を持っておくことも必須のことのように思えてきたのだ。

そういう訳で、ほぼ知識0の状態から世界史を独学で学んでみることにした(世界史を選んだ理由は後述)。せっかくなので、どんな教材を使ってどんな風に学んでいったのか、その記録をこのnoteに残していきたいと思う。



Step 0 : 前提知識の確認

小学校と中学校のカリキュラムの中で学んだ歴史については、残念ながらほぼ記憶がない。ただ、中学生の頃までは学校の成績はそこそこにいい方だったので、歴史についても一定程度の知識は持っていたはず。

高校では、地理歴史については好きな科目を2科目(大まかにまなぶ「A科目」としっかり学ぶ「B科目」)選択するというシステムだったので、「歴史はなるべく避けたい」と思い〈世界史A・地理B〉の組み合わせでの選択を希望したのに、事務手続きの手違いか何かで〈世界史A・日本史B〉選択ということになってしまい、日本史の学習ではそこそこ苦しんだ(固有名詞と漢字を覚えるのが苦手なので、日本史は一番やりたくなかったのに…)。一方世界史Aのほうは受験にも使わない科目ということもあり、ほとんど何も学ばずに卒業できてしまった。

日本史については、いま改めて年表などを眺めてみると、各時代の超絶大まかな流れは理解できているようだ。一方の世界史は、断片的に聞いたことのある単語などはあるものの、全体的な流れすらよくわかっていない。ある時代やある地域丸ごと、全く知らないこともありそう。。。

ということで、今回は、よりまっさらな方の世界史を完全に一から学んでみることにした。

Step 1 :大まかな流れのインプット

まずは教科書をさらっと通読してみようかと思ったが、あまりに予備知識がないせいで、最初の数ページで「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにします」状態になってしまった。

そこで、世界史学習経験者からアドバイスをもらい、「ナビゲーター世界史」シリーズで流れをインプットすることにした。

しかし、このシリーズに目を通してもなお、「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにします」状態からは完全には脱せず。。。

固有名詞を覚えるのが特別苦手な私の場合、「xxの●●が△△した」といった記述があったときに、「(どこかの国、ヨーロッパらへん)の(なんとかっていう人、たしか長い名前)が(ぼんやりこんな感じのこと、なんという出来事名かはわからない)した」ぐらい抽象化してとらえてしまう。

そうすると何が起きるかというと、「これとこれって同じ国で起きたことだっけ、両方国名がわからないからわからないな、、、」「似たような流れを見たことがあるけど、別物なのか?同じことを指しているのか?」と、個別具体的な事象すべての区別がつかずに、結果的に流れもうまく掴めない。(大げさに例えると、「A君はイチゴが好き。B君はリンゴが好き。だから、2人の好きなものは違う」と覚えるべきところ、「(だれか)は(なんかしらの赤いフルーツ)が好き、という文章を2か所で見たな、、、。同じ人に関する記述だったか?違う人に関する記述だったとしたら、同じものを好きな人が2人いるってことだな」と誤った内容で捉えてしまうようなもの。)

そこで、あまりこういうやり方は一般的ではなさそうとは思いつつ、用語を覚えることと、流れをつかむことを完全に分離させて勉強を進めることにして、Step1 大まかな流れのインプットは、超超超大まかな流れのインプットレベルでいったん終わらせることにした。

Step 2:用語の暗記(現在取組中)

本当は各用語の深い意味と用語間のつながりをよく理解しながら覚えるべきだろうとは思いつつ、一旦テキストに出てくる固有名詞を全て耳なじみのある言葉にすることに集中することにした。

とはいえ、余力があれば用語間の関係や流れも多少はあわせて覚えられそうかも、ということで、今回の用語暗記には「斎藤の世界史B一問一答完全網羅版」を使うことにした。


ーーこの続きは、学習を進めながら進捗に合わせて執筆予定ーー

To Be Continued…

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