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私の、彗星

あなたを見つけた。

夜空を眺め、星を、あるいはその欠片を探していた。
どこか歪でなんとも言い難い、けれど形としてはっきりそこにある、そんな星座を見つけた。
私はそればかり見つめていた。

眩く輝く星から目が離せなくなって
気づくと、毎晩空を見上げて
目で追っている私がいた。

見るたびに、見える星座は変わる。
だけど、いつも一番輝いてる星だけが、頭から離れなかった。
星は、惑星は、恒星は、遠くから見ると輝いて綺麗に見える。
でもきっと地球が青く綺麗に見えても地上では汚れた世界があるように、複雑で理解しづらい世界があるように、その星そのものはきっと綺麗なところだけじゃない。

移住を想像してみる。
水素がない、呼吸ができない、地上もない
でもきっと、そのモヤの中を深く深く進むと、深淵を切り開くように、美しさに溢れる神秘がそこにあるような気がする。

そうやって、遠くで見ると輝いていて、少し近くで見ると、複雑に混ざり合っていて、もっと近づいてみると、奥深くに綺麗な ”それ” は確かにある。
そう思わずにはいられない。

そうやって、人のことも分かりあっていきたい。
分かち合って生きたい。
分かりながら逝きたい。

今日も空を眺めて、輝く星を見つめる。
宇宙用飛行船を作り込んで、向かう準備は整った。
あとは行くだけ。

待ってて、惑星

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