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不妊治療の記録

noteで連載されている不妊治療の4コマ漫画を拝見しまして、わが家の不妊治療を少し思い出しました。記憶が残っているうちにテキストに起しておこうと思いました。
最後の方に、悩めるご夫婦さまに解決のアプローチも少し記載してみました、少しでもお役に立てればうれしいです。

わが家の不妊治療は、最終的にとてもラッキーな結果となりました。この手の話が受入れにくい状況にある方は、そっとこのテキストを閉じていただくか、心境等が変わった後にお読みいただけると幸いです。

また、このテキストにはエッチなシーンを連想する表現が含まれていますので、苦手な方はお控えいただければと思います。

このテキストの内容はエビデンスがありませんので参考にしていただく場合には、判断時に十分にご注意ください。

不妊治療の教訓(わたしバージョン)
1、不妊治療で確率は上げられる。(どうしようもない場合もある)
2、不妊治療には有効期限がある。加齢とともに確率が低下する。
3、縛り(前提・制約)を設けるほど、確率は低下し窮屈になる。


奥さまとは年齢が近いです、30で結婚し、40の時にボーイが、その3年後に姫が産まれました。

不妊治療で使った医療費は全部でビッグマック2万個くらいです。

これまでに受診した病院は3つです、最後に診てもらった病院で子が出来ました。

30代前半の頃は、まあそのうち出来るかな、という気楽な気持ちでいました。たまにプレイするくらいの頻度です。途中、奥さまが専用の体温計(起床後に横になったまま体温計をパクっと咥える)を使って、治療には行かずタイミング法に挑戦していた時期があります。

その後、病院に通い1度妊娠が確認されましたが、安定する前に流れてしまいました。それを機に治療は止めました。
母体には特段の異常は見られず、わたしも検査を受けまして、活性がかなり弱いのが判りました、先生から自然妊娠無理と言われました。。

わたしはストレスを溜め込まない性格ではありますが、この頃は仕事が充実しており帰宅は24時くらいで、金曜夜から土曜日の昼に掛けてオールナイトで麻雀という不規則な生活を送っておりました。タバコは吸わず、酒は稀に飲む程度でした、キャバクラなどの社交場はお金がもったいなくて行けてません。
種の活性が悪いと聞いてからは、早めに寝るようにしたり、徹夜を減らしたり、金玉冷やしたり、検査日程に合わせて計画的にオナニーしたり、精の付くものを食べたりしました。

その後、37,38くらいで、子供への未練と、お知り合いが治療の末に子供を授かったこと、良い病院を紹介いただけたことをきっかけに、不妊治療を再開することにしました。

この時点で既に40が目の前に見えてきていましたので、体外受精からスタートしました。何度か失敗し、その後、顕微授精に移行しました。
そして妊娠(というか受精と分裂)が確認できました。が、母体に戻す前に分裂が止まるといった事を経て、無事胚盤胞まで育ち、母体に戻すことになりました。母体に戻したあとも着床できずに流れてしまうことがありましたが。最後の卵で無事着床し、ボーイを授かることができました。

第一子では、臨月前に破水が確認され、早産になりました。ICUに入るギリギリの体重をクリアし、無事に退院し帰宅することができました。

最初は母乳が出ませんでしたが、生後3か月くらいで助産師さんに改めて相談し、いろいろ試して乳が出るようになりました。ミルクの時は夜中2時とか3時に起きてミルク作ったりしていましたが、乳が出るようになってからは、添い寝で咥えさせれば良いので少し楽になりました。(自分のことのように語っていますが、奥さまの乳の話です。)

授乳がひと段落して、生理が始まり、再び不妊治療を開始しました、期限が迫っていましたので、顕微授精からの治療再開です。金めちゃかかります。その後何とか、卵が育ち、着床もして43で第二子の出産となりました。

もっと早く、相性の良い病院に掛かり、最初から顕微授精をしていれば、5年は早く子供を持てたのではないか、と今更に思います。2子ともに40を過ぎての出産となりましたか、子供のたちに目立った異常が表れなかったのは非常に幸運でした。

わたしの場合、子供に関しては、よく言えば自然体(悪く言うと無関心)でした。出来てもいいし、出来なくても仕方がないかなと考えておりました。
あまり拘りが強い性格ではありませんので、生殖能力の検査も、病院の小部屋で古いDVD見てオナニーするのも、そんなに抵抗はありませんでした。病院の小部屋で速やかに昇天するために、10年ぶりくらいにコンビニでエッチな雑誌を買いました。そのまま会社に持って行きましたが、少しの背徳感と、バレたらどうしようというドキドキを思い出しました。


教訓に書きました3つめの「縛り」について、
妊活されているご家庭では、様々なお悩みがあると想像いたします。家庭それぞれで、思想や方針、拘りなど、妊活に制限が掛かってしまっていることが少なからずあったり、加えて「子供」の話になると、どうしても感情が顕わになってしまう傾向にあると思います。

パートナーとちゃんと話し合って「子供を作ろう」と決めたはずなのに、検査受けたくないとか、個室で射精できないとか、顕微授精は生命の神秘を冒涜しているとか、はたまたご親族が自然妊娠以外を容認しないとか、さまざまな「縛り」に悩まれているのではないでしょうか。例えば、これらの「縛り」を一旦棚に上げて、論点をシンプルにしてみる、というのも試してみても良いかと思います。

「そんな単純な話じゃない!」という事なのでしょうが、顕微授精までいくと、母体側は何度も器具で体を傷つけられて痛いし、ストレスが溜まり続けていきますので、「縛り」を棚上げし、パートナーが全面的に歩み寄る、或いはお互いに歩み寄るというのがシンプルな解決方法だと思いました。(経験上)

また、感情的な議論についても一旦は凍結し、全面協力したら「新車買っていい」とか、「新しい釣り竿買っていい」とか、「100回パチンコ行っていい」とか、交換条件を提示し取引をすることで譲歩を引き出すのも選択肢の1つと考えられます。要は、赤ちゃんが出来てしまえば目標達成ですので、「あらゆる譲歩」をする、という姿勢と意思表明も有効かと思います。

「あなたは、何もしていないのに文句ばっかり言う!何で私だけ痛い思いまでして譲歩しなくちゃいけないの?」という奥さま方の気持ちは十分にお察しします。
ですが、それは言わない方が良いと思います。出来れば墓場まで持って行ってください。旦那さんは旦那さんで、いろいろと悩んでいることをお察しいただければと思います。(スーピン切れば四暗刻ツモってたとか、隣の台に座れば良かったとか、ガチャぶん回すんじゃなかったとか、大黒柱は案外悩みが多いんです)

■お試しください
妊活開始時もしくは活動中に使えるツール(計画書)を考えてみました。もし心に余裕があれば、パートナーとの認識合わせに利用されてはいかがでしょうか。
「妊活プロジェクト計画(仮)」
1.子共をほしがっているのはどっち?
  両方、だんな、おくさま
2.拘りを捨て全力で頑張ったご褒美は?
  だんな:なくていい、新車、パチンコ100回行けるチケット
  おくさま:なくていい、指輪、ハワイ旅行
3.治療の方針は?
  コスト優先、スピード優先
4.治療の手段は?
  タイミング法から、体外受精から、顕微授精、その他
5.プロジェクト予算は?
  500万円
6.日程(期限)
  45の誕生日を迎えるまで
7.特記事項
  病院の検査は水曜午前が多い
  妊活中はガールズバー禁止
  喧嘩になったら旦那が折れる

お互いに計画を合意したら、あとは前提・制約を出来るだけ取り除いて、楽しく(ストレス厳禁)、心穏やかに妊活プロジェクトを推進いただければ幸いです。プロジェクトの成功を心よりお祈り申し上げます。

以上です



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