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COMMUNICATION_01 「ユーモアのあるフライヤー」

私が美大の学生だった頃、
当時ボーイフレンドだった子のクラスで出た課題が
ユーモアがあって記憶に残っているので
紹介しようと思います。


その前に、
ニューヨークでは、スーパーマーケット、図書館、デリにある掲示板や、
電柱、メールボックスなどに
フライヤーが貼ってあり、

「ルームメイト募集」だったり、
「物の売り買い、ムービングセール」だったり、
「引っ越しのお手伝いします」だったり、
「〇〇探しています」だったり… etc

その内容は様々なのですが、
そこに書かれている電話番号に連絡をして相手と取引が成立する
ということが日常的に行われています。


さて、本題。
ある日の彼の授業課題。

フライヤーを作成し、実際にニューヨークの街中に貼り、
そこから何件の問い合わせが来るか、というもの。
フライヤーの内容は自由。
問い合わせが多い程良いというわけです。

彼が考えたフライヤーのアイデアは、
”LOST PIGEON”(ハトがいなくなりました)
「ぼくのペットのジュリエットが、
セントラルパークで行方不明になってしまったので、
見つけた方は連絡ください!」
と書き、ハトの写真と電話番号を掲載したのです。

このユーモア、お分かりでしょうか。

セントラルパークはハトだらけ。
どのハトがジュリエットか見分けるって不可能ですよね。
「愛犬を探しています」とは訳が違います。

彼の電話は鳴り続け、パンク寸前。いやパンクした。
「君のジュリエットを見かけたよ!」(もちろん冗談)
「ジュリエットはもう見つかったかい?」(もちろん冗談)
「ジュリエットが心配で気になって眠れないんだ」(もちろん冗談)
「ジュリエット見つけたよ!僕に電話して!」(もちろん冗談)

ニューヨーカーはユーモア好き。
コミュニケーションが好き。
多くの人がふざけて彼に電話を掛けてきたのです。

彼のフライヤーは全て手書き。
かっこ良くもなく、お洒落でもなく、カラフルでもない。
コピー用紙と黒マーカーだけのもの。

これだけで人を楽しませ、
人を行動にうつしてしまう。

自分も楽しい、相手も楽しい
まさにWIN WINです。

彼のクラス課題は大成功となったのは言うまでもありません。

いかにターゲットの心を掴むかは
見た目が綺麗、カッコいいものを作る以前に
本質を見極める!

見せ方が素敵に越したことはありませんが、
もう一歩踏み込んで洞察してみると
色々とヒラメキがあるかもしれません。


次回は、
未定です(笑
お楽しみに!

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