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歴史番組感想【古代史ミステリー 第1集 邪馬台国の謎に迫る】

 古代史のミステリーに迫るNHKスペシャルの番組第1集です。
邪馬台国のあった古代日本の常識が今、考古学的観点から塗り変わっているそう。

 まず、「邪馬台国」が連合国家で西を勢力範囲においていた、ということから知らなかったな。
東を拠点にしていた「狗奴国」という国と対立していてよく戦争をしていた。

 中国の歴史書「魏誌倭人伝」には倭の諸国が争ってそれをまとめるため「卑弥呼」が女王として立てられたと書いてありますが、それがなぜ女性でなければならなかったのか、ということがいまいちよくわかりませんでしたね。
当時は男性優位の社会でしょうから別に女性である必要はなかったはず。
やっぱり卑弥呼にシャーマン的な能力があったのかな?
それとも卓越した政治能力があったとか?

 そして、卑弥呼は卓越した外交能力をもっていた。
三国時代の中国の「魏」に使節を送ったのは「親魏倭王」の称号をもらって、権威付けをするため。
魏の後ろ盾を得て、邪馬台国の王たちも大人しく卑弥呼に従ったらしいです。
卑弥呼が生きた時代は三国志の時代とかぶるんですよね。
彼女が魏に使者を送ったことは有名ですね。

 さらに、「呉」とも親好があったらしい。
倭国と呉が提携すれば魏を挟み撃ちにできる、と説いたみたいです。
日本から呉で作られた「三角縁神獣鏡」が出土しているそう。
三角縁神獣鏡って魏からもらったと聞いたことありますが、呉で作られたものもあるんだ。
卑弥呼は魏と呉を天秤にかけていたのか、やるな!

 その後の邪馬台国はどうなったのか、考古学的知見から類推するに、狗奴国に勝利して東を勢力下に置いたらしい。
そして、邪馬台国はヤマト王権となり、卑弥呼はその初代の王なのではないかと番組では言っていました。
卑弥呼がヤマト王権の初代の王ってのはまだ推測の域をでませんが、狗奴国を従えて東を勢力下に置いたとなると、邪馬台国がヤマト王権に発展していったと考えられますね。

 肝心の邪馬台国の場所が未だにわかってないのですが、やっぱり畿内かなあ。
箸墓古墳が卑弥呼の墓ではないか、と言われているみたいですし。
卑弥呼の墓はどこにあるんだろう???

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