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夏の花のおもいで5つ

青い空。白い入道雲。そして色とりどりの夏の花々。
そんな夏に咲く花の思い出をひも解いてみようと思います。


アサガオ

夏の花と聞いて一番はじめに頭に浮かぶのはアサガオです。

小学生時代には学校でも自宅でも育てていました。それも自分だけのことではなく、もれなくどの家でも玄関脇におかれた植木鉢からアサガオが伸びていました。
そしてまた、どこの家でも夏休みの宿題である自由研究でアサガオの成長絵日記を一度はやっていたものです。
もちろん途中で飽きてつるが伸びはじめた記録の次のページで花が咲き誇っているところまでスキップしているのもお約束。

とにかく街じゅういたるところでアサガオが咲いているのが夏の風景でした。

いまはあまりみることがありません。

グリーンカーテンとしての役割もアサガオからへちまに、そしてさらにゴーヤに奪われてしまい、また庭のある家も少なくなってしまっているのがその理由なのでしょう。

でもアサガオの可憐で爽やかな花はやはりいいなあと思うのです。

ヒマワリ

アサガオが東の横綱ならばヒマワリは西の横綱でしょうか。まあ、花に横綱って形容はなんか合わないですけれど。

ヒマワリもやはり小学校で育てていた花の代表格でしょう。もっともヒマワリの場合、家庭で育てるには大きすぎるので、学校の花壇に植えまくっていた印象です。

ヒマワリの印象は花だけではありません。教室で飼っていたハムスターの食事である餌の思い出も、ですね。新聞紙を敷いてクラス全員で種取もしたなあ。
もちろん種はハムスターだけではなく、自分たちもポリポリ食べていた記憶があります。

いまは観光資源的に一面のヒマワリ畑としていろいろな場所でみることができるのですが、自分はまだ見に行ったことがないのです。行きたい気持ちはあるんですけれどね。

オシロイバナ

学校からの帰り道、道端のそこここに花が咲いていました。でも花を楽しむというよりは種を割ってなかの粉を手などにこすりつけて遊んだ記憶のほうが強いです。

花自体は小ぶりで可愛らしいのですが実際は雑草。そして毒性もあったりする。
というのはつい最近知った知識でした。

実のところ、オシロイバナは、今も近所のそこここに咲いています。というか真っ盛りで、赤白黄色の花が咲き誇っています。

今はおしろい遊びをすることもないし、あらためて花を愛でるというほどには気にしてはいないのですが、たまには子供時代のことを思い出しながら花をながめるのもいいのかも。

サルスベリ

サルスベリの花が好きという話をわりと見かけます。
街路樹として、庭木として、夏に咲き誇る樹木花。淡いピンクの花が木々全体に広がっている。そんな夏の彩りが好きなんでしょうか。

ただ、自分は実はあまり好きな花ではないのです。

なんかね、暑苦しい、埃っぽいイメージがあるのです。

それは、街路樹に咲いている印象があまりにも強烈だから。

蒸し暑いアスファルトの歩道でげんなりするなか、どこまで行っても迫ってくる薄ピンク。暑いだけではなくクルマが吐き出す排気ガスも襲いかかってくる。もはや一連のものとして印象が固定されてしまっているのです。

サルスベリにとっては、風評被害というか八つ当たりというか。とばっちりも甚だしい。

サルスベリが森林公園などの涼しげなところで咲いている様子が連想できるようになればこの先入観も変わるんでしょうけれど。ほんとごめんなさい。

ハス

お寺の池にはハスが咲いています。以前はそれほどにハスに対して注目してはいなかったのですが(斜にかまえていたんですかね、ハスだけに!)、寺めぐりをしていくうちに好きになっていった感じです。

ハスについては、いろいろと胡散臭い知識ばかりでした。

たとえば、咲くときはポン!と音がして咲くとか。
んなわきゃない。

日の出とともに咲いてすぐしぼむ。
それは言いすぎ。

アサガオもそうですが、開花周期の仕組みについては興味深いものがあります。浸透圧なのかな、と思っていたのですが、どうやら違うみたいなのですね。動物の運動生理とは異なる理なのだと思うと実に面白いものです。

茎に空孔が通っているのも不思議で、これってレンコン的な構造なんでしょうか。まだ知らないことが多いなあ。

なお、空孔の実体験は、京都のハスで有名なとある寺院のハス祭りの際にハスの葉で酒を飲むというのをやっていまして、そこで体験しました。

夏の花。普段は気にしない花にも、たまには意識を向けて愛でるのもよいです。

初出 24年8月11日

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