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【夢記録】不条理なコンサートの夢を見た

クラシック系のコンサートだった。

スタッフ(?)の自分は舞台上を埋め尽くす綿入りマットをよけながら、主役の歌姫を舞台に招き、自分は舞台下手にはける。
舞合上のマットはいつのまにか消えていて、小編成のオーケストラが演奏の準備をしている。

自分は舞台後方の椅子に座り公演を観ることにする。
舞合上には演奏者だけではなく、自分と同じようにエキストラ的に座っている者もいるようだ。

公演が開始する。

横開きの幕は半分閉じられていて、観客はどうやって舞台を観るのだろうと思っていると、入れ代わり立ち代わり幕のそばまで寄ってきて、すきまからこちらをのぞき込んでくる。

さらには舞台に上がり、演奏者のわきまで寄ってきて、カメラで撮影をはじめる。

自分は撮られるのは嫌だなと思い、顔を伏せる。観客の撮影はエスカレートし、自分はうつぶせに丸くなる。
背中にずっしりとした重みを感じる。撮影されるのを避けようとしている人がのしかかってきているようだ。

演奏はクライマックス。歌姫の絶唱。場内は音に満ちあふれている。
自分は背中の重みだけではなく全身を弄られ揺すられながらも演奏に魅了されている。

突然、背中の重みがなくなったので顔を上げる。

舞台の上に集まった観客は、演奏者たちの前にできた空間で、消し炭で全身黒づくめとなった姿で円を描くように歩んでいる。
演奏者ももちろん真っ黒である。
どうやら観客も作品の一部となるパフォーマンス公演だったらしい。

演奏が終わる。

自分は、いつのまにか着ていた服が脱がされ下着だけの姿でやはり全身真っ黒になっている。ジーパンはどこに行ったのかと探すと腕に抱えていることに気づく。なくならないように死守していたらしい。

観客も演奏者も舞台袖から退場していく。自分もその流れに従い帰途につくことにする。どこかで炭で汚れた身体を洗い落とさないといけないなと思う。

「G式過剰Petit」は「G式過剰neo」の姉妹版。文量やネタが"プチ"な感じでお送りします。

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