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南伊豆古道を歩く〜波勝崎ー高通山ー雲見編〜
2022年5月18日。昨夜未明、突然伊豆にやってきたサトくんと思い立って南伊豆へ車を走らせる。昨年の今頃も一緒に訪れていたエリアを歩くことになった。
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伊豆半島屈指の秘境・波勝崎に到着。アクセスは不便だけど、それに相応しい地球の息吹を感じることができる。そして波勝崎と言えば、猿。野生のニホンザルが300匹以上の暮らす、東日本最大の生息地だ。
波勝崎モンキーベイへ行くと、サルの世界を散策したり、人が小屋に入りフェンス越しから餌付けをしたりできる。
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波勝崎モンキーベイ駐車場の案内板から出発。今回のコースは波勝崎歩道。波勝崎から雲見までの海岸線は国指定の名勝・伊豆西南海岸の一部であり、その美しい海岸線とお天気が良ければ御前崎、富士山、伊豆諸島を望むことができる。
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ジグザグに上っていく。整備された歩道だけど、崩れてる礫が道を覆ってるので足元は悪い。
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道は一旦、舗装道路に出るとまもなく、猿が出迎えてくれた。波勝崎口から波勝崎モンキーパークまでの舗装道路では野生の猿を見かけるけど、歩いて通るのは初めて。歩いてる人が珍しいのか、猿たちが次々と山から下りてくる。
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気を許すと持ち物を取られる恐れがあるので要注意。安易にエサを与えない方が良いのはもちろんだけど、猿と目を合わせ続けないこと。縄張りを犯す敵と判断され、威嚇したり襲ってくるからだ。
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舗装道路から再び山道へ。ここから本格的な長い長い上りの階段が続く。あたりは山桜が目立つうっそうとした灌木の中で、ジグザグと急峻になると尾根にぶつかった。
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二つのベンチと道標があるスペースでひと休み。高通山まで0.8km。サトくんが拾っておいてくれた椿の葉をいただく。
人の身体は血流、筋肉の動き、服との擦れでも体内に静電気が帯電をする。体内に静電気が多く帯電すれば、筋肉が緊張して身体を固くしたり様々な症状に表れる。
葉っぱを素足に忍ばせて、体の極性をリフレッシュだ。
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急な上りの木の階段は続く。ほとんど展望がないが時折、木立の間から雲見の烏帽子山や千貫門が見える。
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一旦下ったかと思うと、また見上げるような上り道が続く。
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礫が少ない分歩きやすいけど、ひたすら上り道。お尻の筋肉を意識して使えば、廃用による腰の痛みは一発で解消するだろう。
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頂上まで残り0.2km。上りは緩やかになり、灌木の林を歩く。
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尾根沿いの稜線を歩くと、やがてあたりは草原となり、高通山の山頂が見えてきた。
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標高519m高通山頂上に到着。今日は富士山はお隠れになっているが、花とロマンの里・松崎町を望むことができる絶景。
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しばらく頂上で過ごし、雲見方面へ下山。早咲きの赤いヤマツツジがちらほら。
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北側展望所から雲見入谷に下る道に入ってしばらく行くと、灌木の中に猿岩と呼ばれる大きな岩が二つ。画像では人と比べるとその大きさがよくわかる。
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なおも斜面を下ると灌木の繁る尾根道となり、段がまったくないボブスレーのコースのような下り坂。
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左下にキャンプ場が見えてきた。
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雲見オートキャンプ場に出る。ここからは舗装道路を道なりに歩く。
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道なりに雲見の民宿街が目的の古道だけど、一本裏の川沿いを歩く。入谷橋から川沿いを下り、山頂から見えた奇岩・千貫門へ行くのもオススメだ。現在(2022年5月時点)は岩石崩落で通行止めだけど、この夏までには回復すると地元の人から聞いてる。
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千貫門は、海底火山のマグマの通り道が地上に隆起して姿を現した「火山の根」の一部だと言われている。岩の中央が波の侵食によって削られた海食洞が、まるで夕日のゲートのようになっている。
見る価値が千貫に値するということから、「千貫門」と呼ばれるようになったそうだ。
一年前に訪れた際の画像が写真フォルダにあった。夕暮れ時の千貫門はとても美しいが、日没までいると帰り道が真っ暗になってしまうので早めに戻ることをお勧めする。
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本日は白山神社でゴール。
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