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なんでも出来ちゃうように見える患者様

初めの挨拶って難しいですね。
ここは女子校時代に倣って、ごきげんように統一しようと思います。

というわけで、ごきげんよう。
新人OTゆちゃ。です。
今日はタイトルにもあるように、「なんでも出来ちゃうように見える患者様」についてメモしようと思います。

担当として「麻痺の回復段階」を間近で見たことがない

脳神経外科に勤務している以上、受け持つ患者様の9割は脳卒中です。
はじめは患者様を「先輩からの担当変更」という形で受け持ちますが、不思議なことに既にここから担当になりやすい患者様の傾向がではじめます。
(ちなみにゆちゃ。の場合、介助を全面的に必要とする方か、高次脳機能障害が顕著な方を受け持つことが多い傾向です…。)

つまり、私はこの5ヶ月の間
「リハビリを通して麻痺が軽減されるであろう患者様」
を担当していないわけです。
実習で来る学生さんよりも、ここの経験値は薄いですね。

今回の担当患者様もですね。
水頭症のシャント手術が劇的な効果を発揮し、僅か2週間足らずの内に、急性期病棟で寝たきりから身の回りの事を見守り下でできるようになった方でした。

ご本人様も御家族様も優先事項は「トイレ」

回復期病棟の担当になって1週間たち、毎日きかれる訴えは「早く1人でトイレに行きたい」「身の回りの事は自分でしたい」という内容でした。

その1週間の間にリハビリカンファレンス、そして御家族様に挨拶する機会がありました。
挨拶をした後、リハビリでして欲しいことを尋ねると、
「まずはトイレに終日行けるようになって欲しいです」。

そして、
「自宅に退院できるなら、そのほうがずっといいです」とも。

こうして、新人OTゆちゃ。の頭の中では
 ①1ヶ月でトイレに車椅子か歩行器で1人で行き、中の動作も行えるようになる
 ②危険行動がないかを確認し、より安全にすごせるようにする
 ③起きる・立つ動作の質を高める
という考えにまとまったのでした。

いざ始めて見たら、なんでも出来ちゃう……?!

そんなこんなでさらに1週間。
日常生活で必要になりそうなこと(食事動作、整容、トイレ動作、着替え等)を一通り行ってみると……。

あれ、意外と見守りなくても行けそう……??


勿論、車椅子のブレーキを止め忘れたり、ナースコールを遠慮して押せないときは多いです。急に立ち上がって、荷物の整頓をしだすこともあります。
でも、様々な動作だけみると、リスク管理さえできれば1人で出来てしまいそうなのです(お風呂は特殊環境なので除きますが)。

こうなると、日常生活動作の介助量は寧ろ少ないくらいです。
私からすれば、出来ることが多くて喜ばしい気持ちは大きいです。

しかしこれから、何をすればいいんだろうか……。


というわけで、これからまた模索しながらにはなりますが、自宅退院を目指して頑張ろうと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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