【おすすめのダイエット本②】「空腹」こそ最強のクスリ(青木 厚著/2019年1月アスコム刊)
通勤電車の中でこの本の車内広告を見た。アスコムはサラリーマン向けによく車内広告を出している。メタボを気にしているサラリーマンは最強のクスリというワードにも反応する。私も激しく反応した。
食べない時間を確保するのがこのダイエット。
16時間食べない時間をつくれば後は好きなものを好きなだけ食べてもいいというダイエット方法。つまり24時間の中で16時間食べなければ残りの8時間は何を食べてもOKということだ。
リバウンドおたくの私と同じようにデブはこの「好きなものを好きなだけ食べてよし」という誘惑にきわめて弱い。すきやきでもステーキでもケーキでも好きなものを好きなだけ食べられる喜び、しかも医学博士のお墨付きで罪悪感のない食べ放題の喜びで、その裏にある16時間の空腹に考えが及んでいないのである。
このダイエット方法は何も食べない16時間をどう確保するのかがカギになる。
例えば朝食を抜きランチを同僚と12時に食べたとする。この12時をスタート時間としてここから8時間は好きなものを好きなだけ食べることができる。食べ放題の終了時間は20時である。20時以降は何も食べず風呂に入って寝る。翌朝は朝食をパスし、またランチの12時から食べ放題がスタートする。ランチが込み合う時間をずらして13時にした場合は夜9時まで食べ放題が楽しめる。
実際やってみた結果は。
もともと朝食を食べる習慣がない私にとってはやりやすいダイエットだった。ランチは同僚とインドカレー屋でナン食べ放題を食べたり、唐揚げ食べ放題の居酒屋ランチに行ったり。夜は会社帰りにラーメンを食べて、家ではデザートにケーキやハーゲンダッツのアイスクリームを食べた。そして、20時以降は何も食べず風呂に入って寝る生活。
なんていいダイエットなんだろうとかなり積極的に取り組んでいた。とにかく12時から20時までの8時間は徹底的に食べ放題を楽しんだのだ。
楽しい。おいしい。素晴らしいダイエット。しかも本の帯には2週間でマイナス5キロ(書店員の体験)と記されている。こんなに食べて2週間で5キロもやせるなんて、これまでの私の人生は何だったのか。食べ放題の喜びのダイエット。しかし続けるうちに、
あれ?
とおもいはじめたのだ。そう、ちっとも体重が減っていない。減るどころか逆に増えてしまったのである。
食べ放題にもほどがあった。
食べてもいい時間の食事を普通の人が食べる量におさえればこのダイエットの成功確率はあがると思う。バランスのよい適度な食事をしたうえで、さらに16時間空腹時間をつくり、その生活を続けることができればきっと健康体になれるだろう。
私が失敗してしまった理由は食べてもいい8時間を食べ放題の8時間にしてしまったことだ。
人間はつねに自分に都合がいいように情報を受けとってしまう。
反省。またリバウンドしてしまった。
食べない時間をつくるのはからだを癒す。
食べながらからだを癒せたらもっといい。
最後まで読んでくださりありがとうございます。あなたがいつもハッピーでありますように。
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