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酔って乗るそれは格別

雨が降るとの予報だったので、三宅のアトリエまで自転車で行き大橋駅まで歩いて快活Clubのブース席に着席して進藤さんてっぺくんとLINE電話を繋ぐ。
進藤さんのギャラリーに集まっている方々が話している内容はよく聞き取れなかったが、森田さんがしゃべっていることはよく分かったので、話は長いだろうが任せておいて大丈夫だと思えた。
ラジオのように向こう側の話し声を聞きつつ、自分の仕事がはかどった。
しばらくしてミーティングが散会した模様だが、ブース席の利用時間が3時間を過ぎており6時間までは料金が変わらないのを確認し、運送屋からの連絡待ちなので引き続きブース席に着席して仕事をしたりジェシカ・ジョーンズの続きを見る。
他にも見なければならない映像はいくらでもあり、多少疲れているにも関わらずこのサイコパスディテクティブヒーロードラマだけはいつも見たくなるのが不思議で、何か自分の癒しになっている気がする。

5時間半くらいで快活Clubを出て雨上がりの中、電車で美野島に行く。
途中、ギュウさんのものと思われるステッカーが張り巡らされた自転車が置かれているのを見かけてまだたどり着いていないニューつどいがここかもしれないと思ったシャッターがあった。

仕事場に入ると昨日の電器屋さんがいてここって何のお店ですか?と聞かれる。
一通り説明するとおおーっと納得してくれた様子で、彼らは今日は二人で作業していた。

現場には前田くんも作業に来てくれていて、塗装や必要なものについてあれこれ話す。
その間、運送屋からの連絡はなくホームページからお問い合わせすると連絡が来て22日の配送になるとのことで、仕事場を出て白金まで歩く。

久しぶりのブックバーひつじがにお邪魔して、それなりの雨降りで他に客のいない中、ご店主と新設された棚の話、京都名古屋旅の話、表現者の行く末についてお節介を焼く焼かないなどの話をするうち、ご店主は長崎の地元を出た後京都の大学に通いその間ラウンジで酒場のなんたるかを学んだという話をしてくれ、このバーもその京都の表立っては気を遣いすぎないが全てがコントロールされているお察し文化と新宿のゴールデン街の合間を行きたいというようなことを言われてどちらも大好物である私がここにいて快適な理由がよく分かったように思えた。
一向に雨が止まず京都の話をしたせいで久しぶりに日本酒をいただき、ご店主の足元で二ヶ月熟成された群馬泉をするすると胃に入れて新幹線で帰った。
新幹線の座席のラグジュアリー感は何ものにも代えがたいが酔って乗るそれは格別で汽車旅の酒とはこういったものかと翌日になっても乗り心地を思い出すことができた。

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