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この世は群像劇でも、僕が主人公でもなかった。【#32】

こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。

毎日更新しているので、ぜひフォローしてチェックしてください。

『Ready Player Two』発売決定

米Random House社は『Ready Player One(邦題は『ゲームウォーズ』)』の続編小説『Ready Player Two』を北米で発売すると発表しました。
ブックカバーも公開され、Amazonでは既に予約が始まっています。

本書の内容はまだ明らかにされていませんが、『Ready Player One』を踏襲した、「O」の文字に隠された「イースターエッグ」に手を伸ばしているデザインが確認できます。

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「イースターエッグ」は、キリスト教の復活祭で子どもたちが隠した卵を探す遊びにちなんでなづえけられたゲームなどの隠し要素です。殆どの場合はゲームの趣旨に関係なく、スタッフ一覧やエピソードが含まれていますが、『Ready Player One』では物語の鍵になっています。今作でもストーリーに大きく関係してくるのかもしれません。

映画と原作では相違点も多くありますが、映画については、こちらのnoteでその魅力の一端に触れています。

群像劇の群像にもなれない僕たちへ

『Ready Player One』の主人公・ウェイドはほとんどの人類がプレイしているゲームで初めて鍵を手に入れ、魅力的な仲間や敵と攻防を繰り広げます。

まさしく主人公然とした彼の背景にはスクリーンや文字にも顕れない無数の群衆があるはずです。
映画や小説は私たちに主人公の追体験を可能にしてくれますが、もしも私たちがその中に入り込んだとしたら、どれほど陽の当たらない人生だろうと思うでしょう。きっと、群像劇の群像になることすら叶いません。学芸会なら「木」の役です。そこにいる意義や所属している保証はどこにも見当たらない世界だけが私たちを高い壁で取り囲んでいます。

所属の欲求についても過去のnoteで簡単に触れています。

あるいは自分ひとりひとりの物語があり、誰もが主人公であるといわれるかもしれません。けれどそんなことを言うのは成功者か詐欺師かくらいのもので、立場としてそう語ることこそあれど、実際に自らを主人公だと信じて行動できる人は多くないでしょう。誰もが主人公ならば、それは結局主人公である実感には結びつきません。時に私たちは選ばれたり特別だったりする機会と自らを納得させる材料を探して、競争したり考えに耽ったりするものです。

けれど、他人と比較したり、目に見えない自身を心の拠り所にしたりすることは難しいものです。隣の芝は青く見えるし、他人に「他人の言うことに従うな」と言われて従うパラドクスに身悶えする人もいるでしょう。

この社会で生きる以上、あまりに他者の存在は大きいものです。

ただしVRによって他者の存在から解放された時空に身を委ねることが可能になります。それはアクティビティやアバターで身を纏った交流でもいいし、マインドフルネスや箱庭に近い静謐な時間と場所でも構いません。

他者に縛られることなく、自由に決めることができます。

World Maker Inc.が掲げるビジョンは、

人類を自らの世界の創造主にする

ひとりひとりが自分の世界をつくり、創造性を発揮しながら、思い通りの生き方や過ごし方ができるようなサービスを提供していきます。

極論、私たちのいま思う「現実」とは、「歴史」に等しいものです。数ある歴史から、勝者や後に遺った者の記述したひとつの歴史を「歴史」としているに過ぎません。

バーチャルな現実は明確にひとりひとり異なり、無数に存在する概念になっていきます。自分の世界を形作る時代はもうそこまでやって来ています。

World Maker Inc.について

World Maker Inc.ではAR・VR新しい日常を探索していきます。
一緒に検証していただけるパートナー開発メンバーを随時募集中です。
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特に現在Unityエンジニア3Dモデラーを募集しています!
立ち上がりの段階では役職以外の業務も多いかも知れませんが、まずはお話だけでも、ご相談だけでもできれば幸いです!

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過去のnoteはこちらにまとめています。




会社のみんなとドーナツ食べます。