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J.Y.Park 総合プロデュースのTwiceオンラインツアーが技術力の塊だった話【#64】

dodo

今日のトピックは「Twice初の『オンタクト』ライブ」について。
昨日は「サッポロファクトリー内のARによる新しい店舗様式」をまとめています。合わせてご覧ください。

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VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
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Beyond LIVE－TWICE：World in A Day

TWICEは8月9日に、初めてのONTACT LIVE「Beyond LIVE－TWICE：World in A Day」を生配信しました。今回のライブは「World in A Day」と冠している通り、「一日で回るワールドツアー」をコンセプトに企画され、所属事務所JYPエンターテインメントのJ.Y.Park氏が総合プロデューサーを務めました。

ONTACT = ON+UNTACT
・ON ＝ オンライン
・UNTACT ＝ 非対面 cf. コンタクト
JYPエンターテインメントは2PMやTwiceの所属するK-POP「3大事務所」のひとつで、昨今はソニーミュージックとJYPの合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」から結成された日本人グループのNiziUがデビュー以前からMVが8000万再生を超え、大きな話題になっています。

今回のライブに先んじてSMエンターテインメントとJYPエンターテインメントはオンライン専用コンサート「Beyond LIVE」のための専門会社「Beyond LIVE Corporation」（BLC）を設立。今後も所属アーティストをはじめとしたオンラインコンサートが開催されるものと思われます。　
関連：韓国大手芸能事務所、世界初オンラインコンサート専門会社を設立

VR/ARを含む技術力

今回のライブでは以下のTweetのように、ARを含む多数の技術が導入され、観客のライブ体験を向上させるために貢献していました。

例えばワールドツアーの開催地であったニューヨークやメキシコシティ、日本などを再現したアートワークが表示されたり、Motion Control Camera (MCC)を利用して、違う衣装で分身したようなダンスを披露したりとオンラインでのライブならではの演出が使われていました。

さらにビデオ通話機能を使って観客と直接、リアルタイムで会話を交わすなど、従来のライブ以上にインタラクションなイベントを実現。

オンラインライブの広がり

これまでもAR技術を利用した演出はテレビ番組だけでなく、ゲームのキャプションや報道番組の一部でも用いられてきました（スタジオにニュースがラインナップされる演出や、実物大のCGが表示される演出が一例です）。

さらに世界中に多くのプレイヤーを抱えるゲーム『League of Legends(LoL)』世界大会の開会式などでもここ数年AR演出は積極的に活用されています。

オンラインライブとしては完全にゲームの中でイベントとして企画されるものも増えてきました。特に『フォートナイト』のワンタイムイベントは一度に2000万人以上が参加するなど、大きな影響力をもっています。
関連：2000万人超が同時に体験した『フォートナイト』のワンタイムイベントで「第４の壁」が壊れた話

また、先日は米津玄師氏もフォートナイトの「パーティーロイヤル」モードにおいてスペシャルイベントを開催し、アルバムやサブスク解禁と合わせてTwitterなどでもトレンドを席巻しました。

他方でこれらの演出は制作にも時間と費用が相当かかるもので、どのアーティストでも実現できるものではありません。実際、CDが売れなくなってライブや物販で収益を獲得する昨今の潮流では窮地に立たされているアーティストや企業が多いのが実態と思われます。
関連： サカナクションの山口一郎が告白 コロナ影響で収入が3分の1に

そのような中ではまずライブ体験の新しい楽しみ方や演出を模索すると同時に、新しいアーティストを知るきっかけやダイナミクスを起こすシステムも構築されていくことを期待します。
これは音楽に限らず、他のアーティストや、あるいは私たちが日常過ごす中での友人関係などにも当てはまるものかもしれません。閉じた関係性を打開する方法が切実な課題だと感じた次第です。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典：Twitter. TWICE(@JYPETWICE)ほか

会社のみんなとドーナツ食べます。