ハンコもいらないけど、名刺もいらなくないか?【#24】
今日のトピックは「デジタル名刺アプリ」について。
こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を始めながら大学院生をしています(@iwhododo)。
VRは注目の高さゆえに、玉石混交のニュースを目にする領域です。
そこで毎日1つだけVRに関連したトピックをまとめています。
※選定基準は100%個人の独断と偏見に基づきます。
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未だ根強いハンコ文化
リモートワークで改めて疑問視されるようになった「ハンコ文化」ですが、内閣府が民間企業などが取り交わす契約について、「契約書への押印は特別の決まりがない限り不要」とする見解を発表する一方で、自民党の「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)によるはんこ制度の継続を訴える動きもあり、終息にはまだ時間がかかりそうです。
ハンコは会社勤めに限らず、多くの人が役所や銀行で実際に使ったことがあるもの。それだけに多くの人が手を焼いた経験があることでしょう。
デジタル名刺アプリが登場
ハンコと同様に、リモートワークで転機を迎えているのが「名刺」です。オンラインで対面する機会が減っただけでなく、まだまだマスクや消毒による衛生環境の徹底、ソーシャルディスタンス、非接触の必要性が説かれる中ではこれまでの名刺交換の流儀を変えていかざるをえません。
それに留まらず、今回の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大は、「そもそも紙の名刺が必要なのか」と再考するタイミングにもなっています。実際、リモートワークになって以降、名刺が一枚も減っていない人もいるか名刺アプリと称している点に感銘を受けました。
ハンコ文化と名刺文化は廃れない
個人的な思いを申し上げれば、書類の印鑑や名刺交換は任意になってほしい制度と慣習です。会社の設立以来、私自身も何度も印鑑や本人確認で役所に出向きました。今もそうです。高齢化社会が進む中で無理なDXを推し進める必要は何と思いますが、支払い方法のように選択肢は増えて然るべきだ考えています。
とはいえ一方で、意匠としてのハンコや名刺には興味があります。ポートフォリオサイトとは違い、制限された中に込められたものだからこそ感じるメッセージや印象がそこにはあるように思われます。
Twitterも140文字の字数制限があってこそ、他のブログサービスにはなかった魅力の形成を成し遂げたといえるでしょう。
宗教画も持物(アトリビュート)の存在が、その多様性を一層際立たせているとしても過言ではありません。
だからこそ、既得権益的な論争よりも、ハンコのように誰でも名刺を作れる新しい文化こそ生まれてほしいなと願っています。楽観的だけど・・・。
そういった点でも今回紹介した「handshake」がつけたデジタル名刺という呼称は、ポートフォリオや"Curriculum Vitae(履歴書)"のような畏まった形ではなく、親しみと期待を感じています。
バーチャルな名刺の事例
クラウド名刺管理システムを提供するSansansも迅速な対応で新しい働き方をサポートしています。URLやQRコードを通じて「オンライン名刺」にアクセスできる「オンライン名刺交換」機能を追加したり、ビジネスイベントのマネジメントツールを提供するEventHubや顧客管理(CRM)ツールのHubSpot CRMなどと連携を発表しています。
株式会社キッズプレートではZoomの「バーチャル背景」を最大限に活用した「バーチャル名刺背景ジェネレーター」を提供しています。
バーチャル名刺背景ジェネレーターについて
WEB上に必要項目を入力し任意の画像をアップロードするだけで、会議背景画像を生成・ダウンロードすることが可能です。また、メールアドレスとSNSのQRコード生成にも対応しており、URLを入力すると名刺画像上には自動的に生成されたQRコードが印字されます。(株式会社キッズプレートより)
これらの取り組みは上述の名刺やフリーランス化の動きだけでなく、会社全体の一体感やブランディングのためにも有効です。
サイバーエージェントの経営会議「あした会議」でも全体で統一したデザインとチームごとの色分けという手法がとられています。
VRでこそ企業と個人のブランディングを
バーチャル背景も広義にはVRであり、その有用性は記載した通りです。
しかしながらやはりオフラインと比較して企業や個人としての強みや色を十分に見せられないと悩む声も多いことと存じます。
非言語で伝わっていたオフィスや事務所の空間、メンバーやその人の醸し出す雰囲気といった情報がビデオや距離を置いた接し方では失われてしまいます。だからこそ新しいソリューションが必要です。
ゲームエンジンを提供するUnity日本支社やZOZOTOWNやWEARの開発を行うZOZOテクノロジーズではバーチャルオフィスを公開しています。
それだけでなく今後はコーポレートCMではなく企業や個人のブランディング、ストーリーテリングのためにもVR体験が新しい選択肢のひとつになっていきます。これは名刺交換やオフィス訪問だけでなく、採用などの面でも双方にとって大きな要素になっていきます。
Travis Scottがオンラインゲーム・Fortnite内で行ったショータイムは2700万人以上の参加者を集め、新しいファン層へのリーチや仮想空間での体験が人の心に作用する証明となっています。
この流れは今後さらに拡大し、他の著名人や個人だけでなく、企業にも普及していくでしょう。新しい日常におけるAR・VRの利活用には弊社も全力で取り組んで参ります。ぜひ、会社ホームページなどから、お気軽にご連絡ください。
World Maker Inc.について
World Maker Inc.ではAR・VRで新しい日常を探索していきます。
一緒に検証していただけるパートナーや開発メンバーを随時募集中です。
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過去のnoteはこちらにまとめています。
会社のみんなとドーナツ食べます。